みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 浩二さんは、いよいよ今月末で定年退職を迎えることとなりました。満員電車での通勤からも解放されるのはうれしいことなのですが、実はちょっと不安です。というのも、会社を辞めてからの過ごし方について、これまであまり具体的に考えたことがなかったからです。

 ただ不安ばかりでもありません。これからは夫婦で過ごす自由な時間がたくさんあるのです。現役時代は忙しくてできなかったことにチャレンジする時間ができるわけですから、不安以上に期待も抱いています。

 そんな浩二さん・典子さん夫婦は最近、「これからの住まい」について話すようになりました。なんとなく「老後は長年親しんだ街を離れて野菜を作りたい」なんて話をしていた夫婦も、いざ現実となると少し戸惑いもあるようです。

典子さん: もうすぐでしょ、1500万円の退職金が振り込まれてくるの。
浩二さん: う、うん。そうだけど、唐突に何?
典子さん: いや、あのね。私たちずっと賃貸で暮らしてきたじゃない? 今はいいと思うんだけど、20年後を考えると少し不安だなって。もしかしたら退職金を使って買ったほうがいいのかもって……。
浩二さん: ああ、それなら俺もちょっと考えていたんだよね。もし買うとしても一郎や二郎は社会人になって出ていったし、間取りも2LDKくらいあれば十分だからね。コンパクトな家を選べばそんなに高くないと思うんだ。
典子さん: そうよね。よし! 今度の週末、住宅展示場に行ってみようよ。