iOSとAndroidが席巻するスマートフォン向けOS。しかし、このところ、KDDIが「Firefox OS」、NTTドコモが「Tizen」を採用したデバイスの投入計画を公表するなど、新しいモバイルOSを採用する動きが出始めている。その背景にはどのような要因があるのだろうか。

なぜ今、新しいモバイルOSが注目されているのか

 現在のスマートフォン市場は、iPhoneもしくはAndroidを採用した機種が席巻していることは、多くの人がご存じのことだろう。だが、この勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めた発表が先月末に行われた。

 2013年2月25日から28日までスペインで開催されていたモバイル関連機器の世界最大級のイベント「Mobile World Congress 2013」で、モバイル機器向けの新OSが相次いで発表され、大きな注目を集めたのだ。KDDIが「Firefox OS」、NTTドコモが「Tizen」という新OSの採用を発表。新OSを搭載した端末が国内向けに投入される気運が高まっていることも、注目の度合いを高めている。

 しかし、現在のスマートフォン向けプラットフォームは、iPhoneが採用する「iOS」と、それ以外の多くのスマートフォンが採用する「Android」の2つが圧倒的なシェアを占めており、“アプリ”を中心とした利用スタイルも確立されてきている。そうした状況下で、わざわざ新OSが登場する理由が分からないという人も、多いのではないだろうか。

 では一体このタイミングでなぜ、スマートフォンやタブレットに向けた新OSが登場したのか。また、キャリアやメーカーの支持を集めている理由は何か。発表されている内容からその要因を探ってみよう。

KDDIはスタートアップ企業支援プログラム「KDDI∞(ムゲン)Labo」において、以前からFirefox OSについて触れたり、HTML5専用の支援枠を用意したりしていた
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