第8話 あらすじ
 若い女性がズカズカと便利軒に入ってきた。宮本由香里(黒木華)というそのメガネ女子は、便利軒が受けたある部屋掃除の依頼について猛烈な剣幕で問いただし、その依頼人からの“指輪奪還”を多田(瑛太)に依頼する。
 聞けば、由香里は彼を略奪され、もともと自分のために買ったという婚約指輪を、その女(高部あい)にあげたという。「自分のものだから、掃除ついでに取ってきて」と言うが、盗み同然の依頼はできないと多田は断る。
 諦めがつかない由香里は掃除当日、清掃員として紛れ込んできた。困惑する多田に対し、行天(松田龍平)は「この際、二つとも依頼を受けちゃおうよ」と言い出す。指輪を奪いたい由香里、取られまいとする多田、それを面白がる行天、そして何も知らない依頼主。4人のちぐはぐなバトルが始まった。

8話の全体像について その1

 この回は、普段の瑛太や(松田)龍平があまりやらなさそうなドタバタ喜劇みたいなものを撮りたいなと思ったのがきっかけでした。原作の『まほろ駅前番外地』にあった「光る石」のエピソードをアレンジして、メインの女の子である由香里のキャラクターをちょっといじれば、ドタバタっぽくなりそうだなと思ったんです。便利屋の二人と女の子二人が、ゴミだらけの狭い部屋の中で掃除するという限定された設定なら、シチュエーションコメディやコントっぽく描けるなと。

 それで、なんやかんやありながらも、最後は多田も行天も由香里もみんな、馬鹿笑いして終わる。そのイメージは最初から決まっていましたね。そもそも、この回って喜劇じゃないとストーリーとしても成立しないんじゃないかなぁ。だって、いくら事情があっても他人の指輪を勝手に持ち出したら犯罪になっちゃうだろうし、最後、あんなところに入れて返すなんて普通じゃあり得ない(笑)。