「焼酎居酒屋 鹿児島 本家 かのや」鹿児島県鹿屋市(かのやブランド推進協議会)との提携プロジェクトとして展開してい るので、鹿屋の郷土料理が楽しめる。。「こたつ鍋コース(六白黒豚のつゆしゃぶしゃぶほか5品)」1人3500円ほか(画像クリックで拡大)

 日本の冬の風物詩・こたつは、エアコンや床暖房の普及により、近年は販売数の減少が続いていた。しかし3.11以降の節電需要の高まりを受け、再注目されて販売数が上昇。特に寒さが厳しいこの冬は、家電店で飛ぶように売れている。そんな中、人気を集めているのが、ビアガーデンならぬ「こたつガーデン」だ。

 テラスに8卓を用意している「焼酎居酒屋 鹿児島 本家 かのや」(渋谷区千駄ヶ谷)は、こたつ席は連日ほぼ満席状態。1日平均30名前後が利用しているという。「これまで常連だったお客様も、こたつ席をリピートする方が多く、来店頻度がさらに上がっている。初めてご利用された方も、帰り際に次回のこたつ席を予約される方が少なくない」(女将 新田のゆり氏)。

 同店では「冬ならではの楽しみを提供したい」と考え、夏のビアガーデンのように空を見上げながら食事が楽しめる“こたつ席”を考案。2010年の冬に1卓の簡易こたつ台をテラスに設置し、翌年の冬は2卓に増やしたが、ほとんど利用者はなかった。

 しかし2012年の冬、「こたつで鍋」をテーマに掲げて一気に8卓まで拡張し、隙間風が入り寒かったテラスを改装して居住性を高めた。また暖房設備を増やし、綿入りの暖かい半纏(はんてん)の貸し出しを行うなど、防寒対策を徹底。さらに田舎の茶の間をイメージさせるみかんのサービスや、トランプやTVの貸し出し、鍋メニューの充実など、寒さを忘れるようなツ-ルをいろいろと準備した。その結果今シーズンは、急激にこたつ席の予約数が増えたという。

 「来店したお客様が、こたつを見た瞬間に歓声を上げることも多い。暖かい、なつかしいという声もよく聞く」(新田氏)。同店のこたつ席は2013年3月まで利用できる予定だ。

(文/桑原 恵美子)