キヤノン

EF24-70mm F4L IS USM

レンズマウント:
キヤノンEFマウント

発売日:2012年12月19日

実勢価格:14万2800円

 2012年9月、「EF24-70mm F2.8L II USM」で大口径標準ズームレンズをリニューアルしたばかりのキヤノンが、12月には開放F4通しの新しい標準ズームレンズを投入してきた。今回紹介する「EF24-70mm F4L IS USM」だ。

 EF24-70mm F4L IS USMの発売に合わせて、ひと足先に発売されたフルサイズ一眼レフ「EOS 6D」とのレンズキット(実勢価格は25万円前後)も追加された。EOS 6Dでフルサイズ一眼デビューするユーザーを強く意識して、キヤノンがこのレンズを開発してきたことは想像に難くない。それだけに、レンズ自体はとてもコンパクトに仕上がっているし、EOS 6Dの画質を存分に引き出してくれそうだ。今回の実写は、兄貴分にあたるフルサイズ一眼「EOS 5D Mark III」を使ったが、もちろん十分なパフォーマンスを見せてくれた。

これまでのF4通しのズームレンズ「EF24-105mm F4L IS」と比べて進化を十分に体感

 EOS 5Dシリーズには、初代モデルから現行モデルのMark IIIにいたるまで、キットレンズに「EF24-105mm F4L IS USM」が用意されてきた。24mmからの4倍ズームで手ぶれ補正機構付きとあって、僕も長く愛用してきた。だが、便利ということ以外、特にアピールポイントがなかったのも残念ながら事実だ。それなりにサイズも大柄で、湾曲や逆光時のゴーストも目立ったからだ。

F4通しのズームレンズとして、EOS 5Dシリーズや6Dシリーズのキットモデルとして親しまれた従来モデル「EF24-105mm F4L IS USM」。Lレンズながら手ごろな価格が評価されたが、本体の大きさや描写性能で不満を感じるケースもあった
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 カメラがここ数年で劇的に進化していることもあり、このレンズもリニューアルが期待されていた。だが、キヤノンは望遠側の焦点距離を105mmから70mmに縮めるという、意外な形でそれを果たしてきた(もっとも、EF24-70mm F4L IS USMがEF24-105mm F4L IS USMの純粋な後継モデルというわけではないのだが)。

 両者の単純な比較ではスペックダウンになるわけだが、発売時期を比べると実に7年以上の歳月が流れている。その間に、レンズ設計や製造の技術は大きく向上。今回、EF24-70mm F4L IS USMを使用しての実写は、前回掲載したシグマの「35mm F1.4 DG」に続いて2012年末に尾道を旅したときのものだが、わずか1日の撮影でも進化のほどを十分実感できた。

描写の緻密さに驚いたカット。屋根瓦の1枚一枚をきっちりと解像している(EOS 5D MarkIII使用、ISO100、1/200秒、F8)
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絞り開放で撮影。ボケ味はズームレンズとは思えないほどだ。逆光だが、描写がくっきりとシャープな点もいい(EOS 5D MarkIII使用、ISO100、1/500秒、F4)
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