1セット1290円。毎月1セットずつ、計12回届く。使い方は、コップ1杯の水にキャップ1杯のアロマエッセンスを垂らし、そこへディフューザーを設置するだけ。約5時間かけて水が吸い上げられ、真っ白だったペーパーは色鮮やかなブーケに変身。色が薄くなれば乾燥しているサインだ(画像クリックで拡大)

 暖房を使い始めるこの時期。乾燥しがちな室内で活躍するのが“加湿器”だ。しかし、それなりの設置スペースが必要なうえ、電源も確保しなければならないため、いま一つ乗り気になれないという人もいるはず。最近、そんな悩みを解消する加湿器が発売され話題になっている。千趣会(東京都品川区)が「ベルメゾンマンスリークラブ」で販売している「アロマモイストブーケ」だ。2012年10月1日より予約受け付けが開始されるやいなや、月間販売予定数の3倍の売り上げを達成し、関係者も想定外の人気商品となった。

 同商品は、電源不要かつ省スペースで使用可能な“ペーパー加湿器”。紙が水分を吸い上げ、それを気化させることで室内を加湿する仕組み。水をそのまま放置したときの自然蒸発量に対して約10倍の加湿効果があるという。加湿機本体である“ペーパーディフューザー”部分は、水を含むと鮮やかな色が浮かび上がり、本物のブーケのよう。さらに、付属のアロマエッセンスを水に加えることで、香りも楽しめる。

 「よい香りのする花を飾る感覚で、キッチンテーブルやリビングに置いてもらえれば、インテリアアイテムとしても使えます」と話すのは、同社広報室の浅川亜由美氏。空気だけでなく、目にも心にもうるおいをもたらしてくれる、一石三鳥の存在というわけだ。

 それだけに、花のデザインや美しさの表現には、最大限にこだわったという。「レーザーカットという超細微切り抜き加工でより細かくリアルな花の形を作り、丁寧に色をのせていきました。そうやって描き出した花を覆い隠すように、水に濡れると透明になる白い特殊インクを重ね塗りしたんです。最初は単なる白い紙ですが、ディフューザーが水を吸い上げるとインク部分が透明になり、下から模様が浮き出てくる仕組みです」(浅川氏)。

 土台となるペーパー選びにも時間をかけた。描きたい花の形状を忠実に再現するため、レーザーカットに耐えうるペーパーを見つけ出すのが大変だったという。花の模様とペーパーとのバランスを何度も模索した結果、ポインセチアやチューリップ、バラなど、計12種類のブーケが完成した。

 本商品を注文すると、12カ月にわたり、毎月新しい「ペーパーディフューザー」とアロマエッセンスのセットが届けられる。それはまるで、花束の贈りもののよう。気軽で華やかなペーパー加湿器は、エコブームの波に乗り、今後全国の家庭で咲き乱れるのかもしれない。

(文/大久保春日=Office Ti+)