AFA主催者に聞いた、アジア展開の狙い!

 AFAは2008年から開催されている。電通シンガポールとSOZOが運営しており、今年は初めて、マレーシアやインドネシアでも開催した。東南アジアにAFAを拡大する狙いとは? ――現状などをショーン・チンCEOに聞いた。

Shawn Chin(ショーン・チン)、SOZO PTE LTD CEO/エグゼクティブ・ディレクター インタビュー

──08年にスタート、今年5回目を迎えたAnime Festival Asia(AFA)。このイベントをスタートしたきっかけ、立ち上げの経緯は?

Shawn Chin:  広告代理店の電通シンガポール在籍時に、「シンガポールにおいて、日本の企業を活性化できるようなビジネスモデルを構築しよう」という話になりました。そこで、自分の専門であるデジタル・マーケティングを生かして、ネット上のコミュニティーやメール友達にリサーチしたところ、アニメのコスプレや同人誌に端を発するイベントが数多くあることを知りました。

 これらは、コマーシャライズ化されておらず、お金も絡んでいなかった。そこで、これらのイベントと公式な企業を結び付けるようにと考えたのがきっかけです。

 アニメ関連のイベントと日本企業を結び付けるのは、大きく2つの可能性があると考えました。まずは、シンガポールのどの企業も、こうした事業に着手してないということ。次に、TAF(東京国際アニメフェア)、Japan Expo(フランス・パリ郊外)、Anime Expo(米ロサンゼルス)など、世界各地にこういったイベントがありますが、東南アジアにはなかった、という点においてです。

 我々はビジネスを構築する際、(チャンギ)国際空港と同じように、まず「シンガポールをアジアのハブとする」ことを念頭に置く。この事業も、シンガポールにとどまらず周りの地域も含め、大きなコミュニティーを作ることができると思ったのです。

 実際、例えば2011年に行われたAFAは、実に28%が国外からの来場者。その内訳を見ると、1位がインドネシア、2位がマレーシア、3位が日本で、4位フィリピン、5位に中国・台湾などと続きます。

 これらの国には、アニメにお金を使える、ベースとなるファンが多い。だから、12年は初の海外進出として、インドネシア、マレーシアでもAFAを開催。成功を収めています。

──AFAならではのコンテンツや編成上の特長は?

Shawn Chin:  AFAでは、アニメ作品でもアーティストでも、日本の市場でいま一番人気のものに自分たちからアプローチし、参加を呼びかけています。今年でいうと、T.M. Revolutionやスフィアなど。

 ホリプロやアミューズ、ソニー・ミュージックといった日本の大手エンタテインメント企業が、今年初めてブースを出したのも大きいです。彼らは次のビジネスの場として、アジアを見据えています。AFAは、彼らが成功するための“サービスステーション”でありたいと考えています。

 また、AFAを開催してきた5年間に加え、電通でのデジタル・マーケティングなど、我々が若い世代に関する強いデータベースを持っているのも特徴です。

 彼らはネットのスキルが高く、AFA来場者の約80%が、デジタルで情報を得ています。彼らに向けてFacebookやTwitterを効率的に使用しています。なお、11年AFA開催時に12万人だったFacebookユーザーは、今日時点(11月11日)で22万人にも膨れ上がっています。

Facebookの公式ページに「いいね!」をした人は22万人を超える