1個1050円。140組280枚入り。色つきティッシュペーパーというと、淡いピンクや薄紫といったほんのりとした色味のものが多いが、この商品ははっきりとした色味が特徴だ(画像クリックで拡大)

 大昭和ファースト(静岡県富士市)が発売した「七宝ティシュー」(しっぽうティシュー)が話題を集めている。7色の紙が順番に出てくる箱入りティッシュペーパーで、市販のティッシュペーパーは5箱パックの実売価格が300円前後なのに対し、こちらは1箱1050円。なんともぜいたくな商品だ。2012年10月1日に同社サイトで販売が開始されるやいなや、1週間で初回生産分の1000個が完売。10月25日からの2次予約販売では数量限定150個が2日ほどで品薄になり、急きょ150個追加したもののそれも売り切れた。現在は3次予約販売中で、11月20日より順次発送している。

 「弊社では5年前から色つきのティッシュペーパーを販売してきました。最初は一般的な白いティッシュペーパーの反対色である黒、次に紅……と色のバリエーションを増やす中で、『いつか7色のティッシュペーパーを作りたい』と思うようになり、本商品の開発がスタートしたんです」と話すのは、同社東京営業部の根笹大輔氏。

 開発ではティッシュペーパーが硬くなる要因である染料の配合を見直した。「これまでは硬くなるのは仕方ないと諦めていた部分もありましたが、染料の配合を何度も微調整しました」と根笹氏が語るように、色味を保ちつつ硬さを改善したという。また、製造も容易ではなく、かなりの手間がかかっている。まず、同社で普段作っている白いティッシュペーパーの染料が製造機械に残っていると、色味が変わってしまう。このため、異なる色味のティッシュペーパーを作るときに、製造機械をいったん丸ごと洗浄している。さらにすべての工程を機械で自動化できないため、例えば箱詰めは手作業だ。

 さまざまな工夫と手間をかけて、出来上がった同商品。「生活シーンでの使用よりも、誰かにプレゼントしたくなる高級感のあるものを」という思いから、箱の内側を虹色に加工するなど、細部にまでこだわった。日本の伝統工芸品である七宝焼きから名前を取ったのも、上質さをイメージしてのことだという。

 同社は七宝ティシューに続き、「漆ティシュー」という赤漆と黒漆をイメージした商品を12月中旬に発売する予定だ。

(文/大久保春日=Office Ti+)