TGS2012は世界最大規模のゲーム見本市だ。プレスルームを見れば、いろいろな国の言葉が飛び交っている。日本発のキャラクターは、世界各地で大きな支持を集めている。その理由は、単なるシンボルではなく、世界観に深みがあるからだ。ゲームの世界でも同様で、実は日本のRPGは、世界であまり支持されない。その理由は“凝り過ぎ”にある。もっとも、面白いもので、マンガから日本のコンテンツ文化にハマったヒトは、日本のRPGにもハマる傾向が強い。そう、売り方を間違えていたのだ。

 最近はキャラクターのポピュラー化を見てから、ゲーム開発に入るといった手法を採用する傾向が見られ始めている。バンダイナムコゲームスが得意としてきた手法だが、レベルファイブにもそうした方向性が見られる。ココから分かることは、コンテンツを総合的に売り込む戦略が不可欠な時代に入っているということだ。ボーカロイドから誕生したアイドル「初音ミク」は、すでにボカロの世界を飛び出してしまった。観光と人気キャラが絡み合うなんて、東京ゲームショウがスタートした頃にはあり得ない話だった。

 TGSの一般公開日は、コスプレーヤーたちに“場”が公開されている。コスプレの初期、人々はうがった見方で、その存在を眺めていた。ソレがTGS2012ではどうか?いち早くゲーム世界をコスプレ化させたのはセガだと指摘しておく。ガールズを横並びさせるユニフォーム姿では、もはや来場者に驚きを与えることはできない。ココにも、今後のコンテンツミックスの戦略的展開の必然性が分かる。制服志向は安全圏な位置にはいても、ゲームに必須のクリエイティビティに疑義を感じる。

 もう一つ、TGSの進化にも着目しておこう。スマホに代表されるが、ゲームプラットフォームの多様化とインターネットに対する常時接続環境を無視することはできず、さらに多言語を前提としたゲーム開発が、TGSが回を重ねるごとに透けて見えるのだ。アキバもそうだが、ゲームコンテンツもグローバリゼーションの波に逆らうことはできない。外国人に質されても、たどたどしくとも、必死にコミュニケーションしようとするオーラを放ってくれたガールズをご案内しよう。

「ニッコリでお願いします」とお願いすれば「はいっ」と応じてくれたGMOインターネットブースの彼女。大勢のカメラマンに取り囲まれていたが、「ゲームショウは楽しくて大好きなんです」と余裕
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