TGS2012の会場内イベントステージで、22日10時半から、「日本ゲーム大賞 2012 アマチュア部門」の「大賞」「優秀賞」「佳作」が発表された。今年は昨年の約1.7倍の328作品の応募があり、その中から、VTR第一次審査、試遊第二次審査を経て、最終審査に16作品を選出。この16作品を、業界誌編集長とトップクリエーターが実際に試遊し、企画性・斬新性・ゲームバランス・プログラム・グラフィックなどの観点から、受賞11作品が選出し、さらに今回の各賞発表となった。

 イベントステージに登壇したアマチュアクリエーターたちの表情はそれぞれだ。緊張した表情を作るヒトもいれば、リラックスした顔のヒトもいる。今年は、PC、携帯電話に加え、PlayStation VitaやニンテンドーDSなど家庭用ゲーム機向けの作品も多数選出され、プラットフォームの多様化時代を象徴した作品が見られた。Hall 1の日本ゲーム大賞コーナーで、それらをプレーしてみたが、「HAL名古屋」校の作品を興味深く観察した。指導者が変わったのだろうか、スキルの高さを感じたのだ。このままでも商品として提案できるのではないかと思われる作品も見かけられた。

 以下が日本ゲーム大賞アマチュア部門の「大賞」「優秀賞」「佳作」を受賞した作品である。お気付きのように、アマチュアゲーム開発は名古屋と大阪に受賞校がやたらと目立つ。以前はデジタルエンターテインメントアカデミーという受賞常連校があったが、それが閉校して以後の東京のエンターテインメント教育に、何か問題があるのだろうか?

【日本ゲーム大賞2012アマチュア部門 受賞一覧】(大賞は優秀賞5作品から選出)

受賞名/タイトル/プラットフォーム/学校名・受賞者名
大賞/Reco/PC/HAL名古屋・project Reco
優秀賞/ELDIVE/PS Vita/HAL大阪・A-Mail PROJECT
優秀賞/紳士劇場危機一髪/DS/HAL名古屋・チームごんじり
優秀賞/Sweep Order/PC/学校法人河合学園トライデントコンピュータ専門学校・水野正晴
優秀賞/ぺーぱーわーるど/携帯電話/HAL名古屋・Project Paper
優秀賞/Reco/PC/HAL名古屋・project Reco
佳作/CUBE/DS/HAL大阪・CUBEプロジェクト
佳作/CLARTE/DS/HAL名古屋・Project CLARTE
佳作/BANG!BANG!BACHI魂/PC/東京工芸大学・M3
佳作/LightJam/携帯電話/HAL名古屋・LightJam制作チーム
佳作/リブレット/PC/大阪情報コンピュータ情報専門学校・リブレット制作委員会
佳作/Liber Liberi/DS/HAL大阪・リベルリベリ開発チーム

 大賞作品の「Reco」は砂時計のチカラで分断された2つの世界を元にもどすため、主人公のレコがランタンを持ちながら、分断された2つの世界に存在する、それぞれの自分と協力しながら進めるアクションゲームだ。プレーヤーに達成感を与えるゲーム構成がココロ憎いばかりだ。

優秀賞5作品の中から名前を呼ばれ、思わずガッツポーズが出たReco制作に関わったproject Recoの3人。開発期間中に出たバグつぶしへの苦労をこの後、じっと思い出す日が来るだろう。かつて大賞を受賞させた専門学校の講師は、ソレがキミたちの将来につながると謝意を伝えたい
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大賞受賞者を中心に受賞者全員と審査員で記念撮影。この写真は、将来、企業面接のときに役立つはずだ。やはり、就職指導もしてきた元講師としてコーチングしておこう
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(続く)

(文・写真/島川言成)