日本ではすっかり定着したノンアルコールビール。2012年はさらに市場が拡大した
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 妊娠中や車の運転などでビールを飲めないときの代替飲料として誕生したノンアルコールビール(以下、ノンアルビール)。日本では数年前から市場が急速に広がり、ビールのみならずカクテルやチューハイなど新たなビールテイスト飲料も続々登場し、消費者にはすっかりおなじみの存在になった。2012年3月のサントリーの発表によれば、2011年のノンアルコール飲料市場は、約2830万ケース(1ケース=250ml×24本換算)で、対前年131%と3年前の10倍以上の規模に成長したという。

 そんな日本の状況を見聞きしているうち、筆者の住む米国でのノンアル事情が気になり始めた。ノンアルビールがあることは知っているが、誰かが飲んでいるのをほとんど見たことがない。日本でノンアル飲料が普及した背景に、2002年の道路交通法改正による飲酒運転への罰則強化があることを考えると、車社会の米国でどうしてこんなにノンアルビールが地味なのか不思議に思えてきた。そこで今回のAround the Worldでは、米国のノンアル事情を探ってみることにした。

 なお、「ビールメーカーが発売するビール以外のノンアル飲料」は米国では見ないことから、この記事ではノンアルビールについてのみまとめた。