「福生まれTシャツ」3990円。もれなく付いてくる「福生」行き切符には、希望すれば記念日や、将来夢をかなえる日などの日付を入れてくれる(画像クリックで拡大)

 米軍横田基地に隣接し、独特の文化を持つ東京・福生(ふっさ)生まれの「福生まれTシャツ」が人気を集めている。作ったのは福生の地域情報発信ブログ「限りなくアメリカに近い福生」を運営する2人組のブロガーコンビ、UNDER HEAD。今年8月に発売するや10日間で200枚を売り、好調なスタートを切った。8月18日にテレビ東京「アド街ック天国」で薬丸印の新名物として紹介されたことも追い風になった。

 「7年間ブログをやってきて、何かアナログな福生のPRグッズを作りたいと思っていた。僕がある映画のTシャツを着ていたときに、デザインに目をとめた人と、その映画の話で盛り上がったことがあって、Tシャツはコミュニケーションツールになると実感。それがこのTシャツを企画するきっかけに」(UNDER HEAD)

 しかし、ご当地Tシャツというと地名ばかりが目立って、作りも「お土産用」の素材やシルエットで「普段は着られないもの」というイメージが強い。そうはしたくないと、アイデアを絞って作り上げられたのがこれ。地名表記もさりげなく、見る人が見れば福生と分かるデザインで、シルエットや生地にもこだわり、何よりもファッション性と着心地を追求したという。自身も福生ファンで、「R25」のモテリーマンや雑誌「BRUTUS」などで活躍するイラストレーターのShu-Thang Grafixこと浦野周平氏がイラストを担当。福生の文化遺産ともいえる米軍ハウスの庭で、3人の若者がバーベキューを楽しんでいる絵柄だ。プリントも福生の米軍ハウスから会社をスタートさせたという、Tシャツのプリント一筋35年のパイナップルファクトリーに依頼。1枚ずつシルクスクリーンで手刷りされている。「細かい線までプリントできるうえに、独特の味わいが出せるのが特徴」(UNDER HEAD)。購入者は20代から60代までと幅広く、男女比は半々で全国からネットで注文が届く。「着心地が良い」「シンプルで、どんな服にも合わせやすい」「プレゼント用にもう1枚購入したい」という声が多いとか。

 福生の街で購入したい方はJR牛浜駅前のセレクトショップ「Fussa General Store」で、ネットで購入したい方は福生まれTシャツ通販サイトへ。福が生まれるから縁起が良いと、かつてブームを呼んだ「福生」行きの切符がもれなく付いていて、この切符を持つ購入者限定のイベントも企画中だ。

(文/志水京子)