なぞの中国独自OS「阿里雲OS」を搭載した「天語W806大黄蜂手机」なるスマートフォンが、天語というメーカーからリリースされた。日本でもおなじみのモバゲーが遊べるとはいえ、発売元が微妙なメーカー故に評判もまた微妙。早速レビューしていこう。

色モノ中華スマートフォン、また買っちゃった!

 オンラインゲームのGREEやDeNAが中国に進出している。GREEは10億超のアカウントを抱えるチャットソフト「QQ」を柱にポータルサイトを運営する「騰訊(Tencent)」と提携。一方でDeNAは「阿里巴巴(アリババ)」と提携した。阿里巴巴はECサイトであり、ゲームとは無縁だったので、DeNAとの提携はお互いの弱点を補完するものと言えよう。

 そんな阿里巴巴が「阿里雲OS」なる独自OSをリリースし、それを搭載したスマートフォン9モデルが「天語(K-Touch)」なるメーカーからリリースされた。天語はノンブランドケータイメーカーとして有名(?)なだけに「泥臭い」「期間工向け」のイメージを持っている中国人が多いのだが……。

 また、家電のハイアールからも阿里雲OS搭載機「W718」が1モデルだけ発売されている。ただし、中国の消費者にとってのハイアールは、家電メーカーとしては信頼できるが、ケータイメーカーとしてはイマイチという立ち位置だ。

ハイアールのW718。同社の中でもそこそこ力を入れている製品
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天語の阿里雲OS搭載製品の1つ「W619」。1万円でお釣りが来る価格設定
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 阿里雲OS搭載のスマートフォンを買えば、中国でモバゲーのゲームを楽しめる……そう確信した筆者は、「せっかく使うのだから」とNvidia Tegra2 1GHz(Dual Core)を搭載した最も人気のハイエンドモデル「天語W806大黄蜂手机(以下W806)」を購入した。

 CPU以外の主なスペックは、解像度が480×800ドットの4.3型IPS液晶ディスプレー搭載、前面30万画素、背面500万画素のカメラユニットを搭載、外部インターフェースはイヤホンジャックとmicro USBコネクタとmicro SDカードスロット(バッテリーを外すと脱着可能)と無難なところ。OSは最新の「阿里雲OS 2012」で、これは「阿里雲OS」に続くものだ。今年4月リリースで、登場時の価格は1900元弱(約2万4000円)だったが、1200元弱(約1万5000円)で購入できた(SIMロックはない)。

天語W806大黄蜂手机。画面はAndroidと似てはいるが微妙に異なる
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起動すると表示される「K-TOUCH(天語)」のメーカーロゴ
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本体背面には天語と阿里雲OSのロゴ
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 さて購入したW806だが、Android搭載スマートフォンのボタンは「ホーム」「メニュー」「戻る」「検索」の4つ、ないし「検索」を除いた3つだが、検索ボタンの代わりに云(雲)ボタンというなぞのボタンがある。このボタンについては阿里雲OSとも関連しているので、また次回に紹介したい。

阿里雲OSのメニュー画面。残念ながら日本語表示はできず、中国語か英語表示のみ
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一番右が、なぞのOS阿里雲に用意されたなぞの「云(雲)」ボタン
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