「小学生の頃から女優に関心があって、何度かスカウトされたこともありますが、恥ずかしくて夢を家族に言えませんでした。今の事務所にスカウトされたときも、私は内気なので、家族からは、そういうタイプでないと言われましたが、やりたいのでやります、とそのときは主張しました」

 はにかんだほほ笑みを見せながら奥仲はそう話す。控えめだった少女が、ステージやテレビの中で抜群の輝きを見せ、人気アイドルグループのセンターとして活躍するというシンデレラストーリーは、同じように人見知りで、「不器用」が自らのソロ写真集の題名にもなった、元AKB48の前田敦子に通じるものがある。

 「完璧じゃないことも、自分の持ち味なのかな、って思います。私はできることを一つひとつ増やして、完璧に近づいていきたいので、見守っていてほしい。仮面ライダーは、1年間同じ役ができるので、いろんなことを感じ取りたい。1年後の自分が、楽しみです」

仮面ライダーウィザード 放送中
ライダーを助ける謎のヒロイン
(C) 2012 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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日食の日に起きた謎の儀式で生き残った青年、操真晴人(白石隼也)は仮面ライダーウィザードとして魔物と戦うことを決意する。同じく儀式の生き残りであるコヨミ(奥仲)も、特殊な力を持ち、晴人をサポートする。(日曜8時/テレビ朝日系)
ブレイク予想
等身大の魅力のなかにある、ふんわりした洋風な雰囲気が魅力的。仲里依紗・川島海荷が得意とする、少女マンガから抜け出た可憐なヒロインがハマる女優に成長する可能性を秘める。

(文/高倉文紀、写真/加藤 康)


日経エンタテインメント! 10月号が発売中!
メイン特集は「女子がときめく! 少年マンガ・アニメ・ラノベ」
■表紙:SKE48
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 エンタテインメントの分野が細分化され、誰もが知っているヒットが出にくくなったと言われて久しい。しかし最近は、女性アイドルや少年マンガなど、本来は男性をターゲットにしていたコンテンツが女性層にも支持を広げることで、ヒットにつながる例が多く見受けられる。
 例えば、アニメでは昨年の『けいおん!』ブームがそうだろう。女子バンドブームに火を付け、劇場版公開の際には、多くの女の子が映画館に足を運んだ。アイドルでは、ももいろクローバーZのブレイク。今年8月の西武ドームライブでは、女子中高生に加えて、20~30代の女性ファンも目に付いた。
 ある評論家は、背景には「オタクのカジュアル化がある」と語る。SNSが発達したことで、同じ趣味を持つ友達が学校や職場以外でも見つけやすくなったことも、後押ししているようだ。
 こうした状況にともない、男性向け作品を手がけている送り手も、女性をどう取り込むかを考えるようになってきている。エンタ!では、最新動向を探るとともに、今、女子にどんな少年マンガ・アニメ・ラノベが人気なのかを紹介する。