木内酒造「常陸野ネスト」
[画像のクリックで拡大表示]

 2012年6月、キリンホールディングスが米国にて、ビール世界最大手アンハイザーブッシュへの委託生産を拡大すると発表した。バージニア州工場での生産を開始することで、東海岸での「一番搾り」の販売量を5%増やす意向だ。

 キリンホールディングスが「海外でのブランド浸透を目指したい」としている通り、米国内での日本大手ビールブランドの認知度はまだまだといったところ。

 背景としては、アメリカ大手のクアーズミラーとテイストが似ているため、人々の印象に残りにくいことがあるだろう。

三ツ星フレンチでも置かれる「常陸野ネスト」

 一方、ニューヨーク、または全米のビールファンだったら知らない人はいないだろうと言い切れるほど有名な日本のビールがある。木内酒造の「常陸野ネストビール」だ。

 茨城県那珂市の蔵元が製造しているクラフトビール(日本で言うところの地ビール)で、ニューヨークのちょっとおしゃれなカフェ、レストランには必ず置いてある。ニューヨークの三ツ星フレンチレストラン「ダニエル」のオーナー、ダニエル・ブリュー氏も常陸野ネストを絶賛。彼のレストランでも常陸野ネストは他の高級ワインと堂々肩を並べており、客レビューでも『最高の味わいを持つビール』として高い評価を受けている。

 ブランド認知のみならず、熱烈なファンをも抱える常陸野ネストビールだが、アメリカビール市場で確固たる地位を築いたその背景を探る。

茨城県那珂市にある木内酒造
[画像のクリックで拡大表示]