モモフクヌードルバーの「モモフク・ラーメン」(C)noah kalina
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 ここ数年、アメリカでの日本食の活躍は目覚ましいものがある。

 「SUSHI(寿司)」は、日本からやってきた食品として既にアメリカで定着しているが、 「EDAMAME(枝豆)」、「PANKO(パン粉)」も日本名で認知され、ニューヨークのスーパーマーケットでは普通に見かけるようになった。そしてこの日本食トレンドに新たに加わったのが「RAMEN(ラーメン)」だ。

 2012年現在、ニューヨーク市とその近郊のラーメン店は、約60店舗にのぼると言われている。ラーメン熱は対岸のニュージャージーやブルックリン、ニューヨーク郊外へも飛び火。今後も、軒数は増え続けそうだ。

 米国のタイムアウト誌では、ラーメンのトッピングを日本名で紹介(Time Out関連リンク)。ヴィレッジ・ボイス誌(villagevoice関連リンク)やニューヨーク・マガジン誌(NYmagazine関連リンク)は、新オープンのラーメン店の情報や「ベスト・ラーメン・ランキング」をひんぱんに更新し続けている。

 もう誰もがラーメンから目が離せない! といった勢いすらあるのだ。しかしながら、このラーメンブーム。一体何がきっかけでここまでに至ったのだろうか。

ラーメン人気に火をつけたのは韓国系アメリカ人!?

モモフクヌードルバーのオーナー兼シェフ、デイビッド・チャン氏 (C)gabriele stabile
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 このラーメンブームを語るうえで欠かせないのが、「モモフクヌードルバー(momofuku noodle bar)」のオーナー兼シェフのデイビッド・チャン(David Chang)氏。父親は韓国から米国バージニア州に移民し、レストランで働いていたという。チャン氏は大学卒業後、ロンドンなどで過ごした後、日本へ。東京のラーメン店で働いていた経歴を活かし、日本のラーメンをアメリカ流にアレンジ。食のオスカーと呼ばれるジェームス・ビアード(James Beard)賞でベストシェフにも選ばれ、ニューヨークで一躍ラーメントレンドを作り出した。

 店名を冠した「モモフク・ラーメン」は、一見すると日本のラーメンとなんら変わりはないが、肉好きのアメリカ人向けにスープにはベーコンを使用しているのが特徴。またラーメンのサイドメニューと言えば日本では餃子が多いだろう。しかしボリュームを求めるアメリカの国民性を反映し、蒸しパンに豚角煮を挟んだ「バンズ」をサイドに据える流れを作ったのもチャン氏だ。

 店内のインテリアは白木造りでモダン。入り口は全面ガラス張りで、麺をすする客の様子がストリートからもよく見える。一見さんも気軽に立ち寄れる開放的な雰囲気だったことも、集客を増やした重要なポイントだ。

サイドメニューの「ポークバンズ(Pork Buns)」 (C)gabriele stabile
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モモフクヌードルバーの店内は白木作りでモダン (C)noah kalina
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