周波数が低く、遠くに飛びやすいことから、携帯電話に適しているとされる“プラチナバンド”。今年2月にソフトバンクモバイルに900MHz帯が割り当てられ、大きな注目を集めたが、もう1つのプラチナバンドと言われる700MHz帯の割り当ては、一体どうなったのだろうか。

3陣営への分配が決まった700MHz帯

 まずは、700MHz帯の動向について簡単に振り返っておこう。この帯域は、元々地上波のアナログテレビ放送で使用していた帯域だ。地上波テレビのデジタル化に伴い、30MHz×2幅分が空いたことから、それを携帯電話向けに割り当てることになったのである。

 800MHz帯の再編で空きができた900MHz帯と同様、700MHz帯は日本の携帯電話で利用できる周波数帯としては低いもので、障害物の裏などにまわり込みやすく、遠くまで飛びやすいと言われている。それゆえ、これらの帯域が、携帯電話に適した“プラチナバンド”と呼ばれ、免許割り当ての動向に大きな注目が集まったわけだ。ただし900MHz帯が今年の7月から使用可能になるのに対し、700MHz帯は2015年からと、実際に利用できるようになるまでにはやや時間がかかる。

 先行して割り当てが決められた900MHz帯は、15MHz×2幅と帯域幅が少ないことから1陣営のみの割り当てとなり、携帯電話キャリア4陣営が激しい争奪戦を繰り広げた。その結果、2月にソフトバンクモバイルに免許の割り当てが決定。今年7月から同社が900MHz帯を用いたサービスを展開することが発表されている。

 一方の700MHz帯は、900MHz帯の倍の帯域を確保しており余裕がある。そして900MHz帯の申請の際、ほとんどが15MHz×2幅の帯域のうち、5MHz×2幅と10MHz×2幅分を別個に用いてサービスするとしていた。こうしたことから総務省は、30MHz×2幅を10MHz×2幅ずつに分け、それぞれ3つの陣営に免許を割り当てるという方針を打ち出したのである。

7月から900MHz帯を用いた通信サービスを提供する予定のソフトバンクモバイルは、この帯域が“プラチナバンド”であることを強く打ち出している
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