――初主演映画『リトルマエストラ』はどんなお話ですか?

 「漁村の町起こしでオーケストラを作ろうということになって、東京の天才少女指揮者を呼ぶことになるんですが、実はその少女、嘘をついていてブラスバンドの指揮をやっていただけだったんです。さあ、どうなるか、というお話です」

――公開は?

 「未定ですけれど、公開は今年の秋の予定です」

――事務所の先輩の戸田恵梨香さんを食事に誘ったとか。

 「同じ兵庫県から出てきて、ヤングジャンプデビューという、似た境遇にある先輩ですし、いろいろ相談させていただきました。悩みや相談事って、先輩から聞くのがいちばん説得力があるんです。『あ、私は今、この環境を信じていいんだ』って思えるんです。すごくモチベーションも上げてもらえます。そういう意味でも、いい事務所にお世話になったな、と心から思います」

 向上心のある女優さんだ。目的意識がはっきりしていて、立ち位置の軸がブレない。清楚なのに、キャバクラ嬢的なフェロモンを振りまくレイナ役もきっちりこなしていた。行く末が楽しみな、大物の予感がした。

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(写真/石井 明和)

著者

麻生香太郎(あそう こうたろう)

大阪市生まれ。東京大学文学部卒。在学中に歌謡曲の作詞家として活動を開始。森進一、野口五郎、小柳ルミ子、小林幸子、TM NETWORKらに作品を提供した。その後、80年代半ばにエンタテインメントジャーナリストへと転身。以来、20年以上にわたって業界をウォッチし続ける。現在は「日経エンタテインメント!」「テレビ・ステーション」などで連載コラムを執筆中。著書に『ジャパニーズ・エンタテインメント・リポート』(ダイヤモンド社)など。