テレビ東京系深夜ドラマ「クローバー」のレイナ&ユイ役で人気沸騰の有村架純、19歳。深夜ドラマの紅一点というのは縁起が良いらしく、「あしたの、喜多善男」の吉高由里子、「ハチワンダイバー」の仲里依紗らが深夜ドラマをきっかけにブレークしている。そういう意味では幸先のいいデビューだ。

 レイナ役に近いイマドキの女の子を想像していたら、純情そうな和風のご本人が登場して焦ってしまった。まるで夏目漱石「それから」のヒロイン・三千代のような清楚なたたずまいなのである。

――クローバー収録時は2~3月の最も寒い時期だったそうですが、薄着のドレス姿で大丈夫でしたか?

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 「2月14日から入って3月末まで、いちばん寒い時期に撮ってて寒かったです。すっごく寒かった(笑)。ぎりぎりまでダウンを着てて、足がものすごく出ていたので、ひざ掛けに使いきりカイロをベタベタベタ~と張って、それを巻いていたんですよ」

――いい監督(入江悠監督)で良かったですね。監督の作品は事前に見ましたか?

 「はい、見ました。SRサイタマノラッパーを。でも正直、私ではよく分からない部分もありました(笑)。ラップで会話したりとか、自分では経験した事のないことなのでよく分からなかったんですが、あれが入江監督の演出の一つなんだと思いました。逆に沢山感銘を受けたところもあり、この世界感に自分が入れることを幸せに思いました」

――男性中心のストーリーですよね。

 「男性陣の中で女性がただ1人だったので『現場で孤立しちゃうだろうなあ』と心配していたんですが、意外とそういうことはなかったです。皆さん、役柄はヤンキーで不良っぽいんですが、実際は優しかったりして、すぐ仲間に入れてもらえました」

――ドラマの初ヒロインの話をもらったときの反応は?

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 「ヒロインでやらせていただく、というのは、かなりプレッシャーもありましたし、しかも女性1人なので、しっかりと役目を果たさなきゃいけない。ちょうどそのとき、初主演の映画『リトル・マエストラ』を撮っていた真っ最中だったので、どっちも大事で、自分としては困惑した時期もありました。」

 「普段は台本を読んで、役作りしっかりやってから現場に臨むんですが、今回はいつもに比べ準備期間が正直、足りなかったところがありました。それでも一生懸命、読み込んでレイナの性格はこうこうで、ユイの性格はこうこうなんだ、と頭に入れて。あとは現場で監督さんたちと話し合ってその場の空気感とかを大事にして(役を)作り上げていきました。そういう意味では挑戦でしたね。現場に入って『あ、ユイはひょっとしたら、こういう性格かもしれない』と気づいたり…自分の中で新しい役の作り方を見つけられました」