電池を使わないので、プールサイドや海辺などでの水遊びの際にも、水はねを気にせず使用できるのもうれしい(画像クリックで拡大)

 昨年に引き続き節電意識が高まる今年の夏。エアコンを使わず涼しくなりたいと思う人は多いだろう。しかし、扇風機も結局は電力を使うし、扇子やうちわでは微風しか期待できない。そんななか、手回しで驚きの風力を起こすミニ扇風機、タカラトミー(東京都葛飾区)の「くるく~るエコFan」が売れている。

 携帯電話ほどのコンパクトなサイズだが、ハンドルを1回まわすと羽根が100回転するミニ扇風機。シンプルな構造ながら歯車に工夫があり、強力な風を起こす。手の力で容易に曲がるほどやわらかい羽根が、回転していくうちに遠心力で立ち上がり、風の向きをコントロール。風が一方に集中することで、強い風力が得られる仕掛けだ。開発に当たっては、子供でも簡単に回せるよう、また回転中に間違って当たっても怪我をしないよう、羽根の素材・大きさなどに検討を重ね、試作を繰り返して安全面も考慮したうえで完成させたとのことだ。

 「小さくて軽くて電池を使わないので、持ち運びに便利」「風力が予想以上にあり涼しい」と購入者の評判も上々。気温が上昇し始めた4月28日の発売直後から一気に売り上げを伸ばし、現在も品切れ・品薄の店が多いという。初回出荷は約6万個だったが、予想以上の売れ行きを受けすぐに追加生産を決定。現在は7月末までにさらに約12万個を生産、順次出荷することになっている。

 デザインは全6種類(各3種類の着せ替えシート付属)で各630円。また本体にストラップホルダーがついているので、手持ちのネックストラップなどで首から下げて持ち運べる。同社ショッピングサイト「Toy Hobby Market」ほか、全国の玩具店などで販売中。節電中でエアコンの効きが悪いオフィスや電車内で使うのはもちろん、電源のないアウトドアでも使えるので、これからの夏に向けて、ますます売り上げを伸ばしそうだ。

(文/梶 里佳子)