放射線量を測定するガイガーカウンターと、タブレット端末を組み合わせた新たな取り組みをパナソニックがはじめた。同社が発売する業務用タブレット端末「BizPad」に、ベンチャー企業であるギョロマンが開発したガイガーカウンター「ギョロガイガー」を組み合わせたものだ。

7型液晶ディスプレイ搭載のBizPad(JT-H580)とギョロガイガー
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 市販のガイガーカウンターは、計測器と表示部が一体化されているものが多く、屋外で測定した際に計測値を別途、紙か何かにメモしなくてはならない。その場でメモすればいいが、メモを忘れたり、測定した正確な場所や時間が分からなければ、記録として保存する意味が薄れてしまう。

 同社が提案するソリューションはこうだ。BluetoothでギョロガイガーとBizPadを接続。BizPadのGPS機能を利用して、計測した空間線量を、座標や時刻とあわせてBizPadに記録する。内蔵カメラをを使って線量値、時刻、座標を写した写真も撮影できる。除染現場などでの証拠写真として利用できるという。

 ギョロガイガーは、BizPad用に開発されたものではない。もともとスマートフォンやタブレット端末などの幅広い端末と組み合わせることを狙って開発されたものだ。実際、他社のAndroid搭載スマートフォンやタブレット端末でも動作する。

 だが、パナソニックがあえて、BizPadとの連携を強調するのには意味がある。BizPadの高い堅ろう性がギョロガイガーとの組み合わせに適しているからだ。パナソニックでは、7型液晶ディスプレイ搭載の「JT-H580」が、このソリューションには最適であると位置づける。

 パナソニックシステムネットワークスモビリティビジネスユニット国内チャネル戦略担当主事の市川良紀氏は次のように語る。

 「実際に森や林の中に入って、放射線量を計測する場合、スマートフォンでは画面が小さくて見にくい。一般的なタブレット端末では落下時の衝撃に弱いことや、防水性、防塵性などの問題もある。7型というスマートフォンよりも高い視認性と、過酷なフィールドモバイル利用に耐えうる堅ろう性を有したBizPadは、片手で持ち運びができるという利便性もある。ガイガーカウンターと組み合わせた線量測定には、最適な端末といえる」

 同製品は、高さ120cmからの対落下強度を持ち、IP55準拠の防粉塵、防噴流性を実現。片手での操作という点では、きょう体中央部にクビレ部を設け、滑り止めのローレットでグリップ時の安定感を持たせている。さらに、背面にホルダーベルトを設けて、片手操作時の安定感を高めている。

 タブレット端末としては珍しく、バッテリーの交換ができる。バッテリーユニットを交換することで終日の連続利用を可能にしているのも特徴だ。これも林間部に入ったときには心強い。