みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 戦後間もない高度経済成長期の前期では、中卒就職者が「金の卵」と称され、引っ張りだことなっていました。みなさんのなかでも「集団就職列車」という言葉を聞いたことがある方が少なくないはずです。これは中学、高校の卒業者が集団で東京に出てくるための臨時列車のことを指す言葉ですが、1950年代半ばからおよそ20年間にわたり運行されていました。

 最初の運行は1954年の青森発上野行き臨時夜行列車といわれていますが、このころ大学進学率は約1割となっていました。それが集団就職列車の運行が終わる1970年代半ばになると4割弱となり、その後緩やかに上昇を続けて現在は5割強となっています。つまり、2人に1人が大学に進学する時代になっているのですが、その費用はどの程度見ておけばよいのでしょうか。

 結論からすると、小学校、中学校、高等学校の延長線では考えられないほど、その負担は高まります。今回はその金額を具体的に確認してみたいと思います。

“合格後”の不安

典子さん: ねぇ、一郎は小さなころから頑固だったけれど、大学受験も頑張ったね。
偏差値的には厳しいはずの地方の国立大学、頑張って受かっちゃうんだから。
なんだか私、わが子ながら頑張る姿に感動しちゃった。
浩二さん: うん、本当だね。
一郎も、二郎も、一度決めたらテコでも動かない意志の強さがあるよね。
この「いい意味での頑固」、俺に似たんだな、きっと。
典子さん: そうね(苦笑)……でも、これからどれくらいお金がかかるんだろうね。
国立大学だから学費関連の費用は少なくて済みそうだけれど、4年間過ごすアパートかマンションも探してやらなきゃいけないし……。
浩二さん: そうだな。このご時世だし、ある程度セキュリティがしっかりしたところを選んでやりたいし、少し覚悟しておいたほうがいいかもね。
典子さん: そうね。一郎も勉強は頑張ったけれど、これからかかるお金に関しては「よろしく!」って雰囲気だしね。
よし、それじゃあこれからかかる費用、ちょっと調べてみようよ。