聞くところによると、中国ではテストでカンニングする学生が少なくないらしい。一部の学生が趣向を凝らしてカンニングし、学校側もカンニング対策を行っている。いたちごっこを繰り返し、年々パワーアップしているカンニングツールの恐るべき実態を紹介したい。

「米粒イヤホン」を巡る学生と学校側の攻防

 中国では学生のカンニングと学校側の対策がいたちごっこを繰り広げている。受験シーズンともなれば、中国版twitterの「微博(ウェイボー)」には「カンニングしている人間ばかりだった」「カンニングした」といったコメントが数多く書き込まれ、どんな方法でカンニングしたのか、どんな対策が採られているかがしばしば報道される。

 ニュースでよく見るのは、極小のワイヤレスイヤホンを通じてカンニング支援業者(?)から解答を聞くという手法。カンニングに使われるツールは年を追って精巧化しており、現在では「米粒耳机」と呼ばれる、その名の通り米粒のように小さいイヤホンまで登場している。

「305型耳机」と呼ばれる機種は一部の学生に人気
[画像のクリックで拡大表示]
英語圏では「305 earpiece」と呼ばれるスパイツール……らしい
[画像のクリックで拡大表示]
米粒イヤホン。大きさは3×3mm、重さは0.12gで、200~300元程度で売られている
[画像のクリックで拡大表示]
小さ過ぎるせいで取り出せなくなり、試験後に耳鼻科に通う学生も
[画像のクリックで拡大表示]

 もちろんワイヤレスイヤホンのことは学校側も認知しており、一部の学校では電波からイヤホンの場所を突き止める「監考大師(テスト監視大師)」を試験官に持たせているとのこと。また、警察は、米粒イヤホンを輸入している業者を調査し、空港に降り立ったところで逮捕する水際作戦を展開している。

監考大師でハイテクカンニングを監視。しかし、メーカーも監考大師対策用の新製品をリリースするので始末に負えない
[画像のクリックで拡大表示]
カンニング対策として妨害電波を出す機械もある
[画像のクリックで拡大表示]

 あまり具体的なことは報じられないので日本は無縁かと言うとそうでもなく、例えば世界中で行われている「日本語能力検定試験」においてもカンニングが行われているらしい。それどころか、すでに日本にも持ち込まれ、使われている可能性もある。