炊飯器「tacook」の実売価格は1万800円前後。シンプルホワイト、スイートピンク、クールブラックの3色展開。ご飯を炊く時に使うエネルギーでおかずも作れるので、電気代やガス代の節約になる。商品名は「炊く」\+「クッキング」を掛け合わせた造語
“巣ごもり消費傾向”が強まっている昨今、外食せずに自炊で「ウチメシ」する人が増えている。しかし、独り暮らしの社会人にとって、仕事で疲れて帰ってからの自炊はなかなか大変なものだ。そんな忙しい「ウチメシ」族のためにタイガー魔法瓶(大阪府門真市)が2月下旬に発売したのが、ご飯とおかずを同時に調理できる小容量炊飯器「tacook」(タクック)。発売からわずか1カ月で当初販売目標の3倍となる台数を売り上げた。
米を入れた内なべの上に材料が入ったクッキングプレートをセットする構造で、炊飯中の蒸気を利用してプレートにある材料を加熱調理する仕組み。蒸気を吸い込む空気穴がプレート底面でなく側面にあいているので、汁気の多いメニューでもごはんに味移りせず、それぞれおいしく仕上げられる。ご飯も押し潰されることなく、ふっくら炊き上げられる。ロコモコ丼や親子丼などの幅広い料理が作れる上に、内なべだけを利用した、リゾットやミネストローネ、ガトーショコラなど多彩な調理に対応している。
今回のターゲット層が若い女性だったことから、開発したのは女性だけのプロジェクトチーム。調理のしやすさはもちろん、ワンルームのインテリアに違和感なくはまるスタイリッシュなデザイン、狭い室内に蒸気が広がらないようスチームが抑えられる機能など、企画からコンセプト決定、デザインまで、“独り暮らしの若い女性”の目線で作り上げた。「忙しくてもおいしく健康的な料理を家で作りたいという、ターゲットのニーズに女性ならではの目線できめ細かく応えられました」と話すのは同社営業企画チームの畑中了一氏。
同時調理の魅力にひかれたという年配ユーザーも多く、予想外の購買層に同社は驚いているという。40種類の調理メニューを掲載したクックブック付きで、全国の家電量販店などで発売している。この春から自炊を始める人向けに、ますます売り上げを伸ばしそうだ。
(文/梶 里佳子)


















