柄が短いのでそのまま食卓に出してもOK。もちろん、普通のフライパンとしてコンロやIHでも使える(画像クリックで拡大)

 「オーブンを使う料理はどうもおっくう」という人が多いなか、魚焼きグリルでピザやケーキが焼けるフライパン「グリルピザプレート」が登場し、人気を集めている。販売元であるオークス(新潟県三条市)の近藤貞敬氏によると、2011年11月に販売後、4カ月で早くも年間販売目標を達成するなど予想を大きく上回る勢いで売れているという。

 この商品の特徴は、本体を丸ごと魚焼きグリルに入れて、まるでオーブンのような調理が手軽にできること。柄の部分まですべて鉄製で、直径は20cm(取っ手までいれると28cm)とコンパクトなサイズとなっており、グリルに入れて調理すれば余熱3分、加熱6分とオーブンの3分の1の時間でピザを焼き上げることができる。

 開発のきっかけは、2010年に同社が発売した「スチームロースター」のヒットにある(関連記事)。スチームロースターは波型プレートの両脇に水を入れるスチームポケットが付いており、蒸気で蒸しながら焼きあげることができる調理器具で、主に魚焼き用として現在も大人気のアイテム。この商品の企画時にリサーチしたところ、「手入れが面倒」などの理由から約15%の人が魚焼きグリルを使っていないことが分かったとか。「それならば逆の発想で、グリルを活用しながらも後片付けが簡単な逸品を作りたいという思いからこの商品が生まれました」と近藤氏は話す。

 グリル庫内の温度は短時間に高温(最高温度は330度でオーブンの1.3倍、同社調べ)になるため、まるで石窯のように外側はサクッと中はふっくらと焼き上げることができるそう。ピザのほかにも「ジャンボハンバーグ」や「ふんわりバナナケーキ」「野菜のヘルシーキッシュ」などの時短レシピが付いているのもうれしいポイントだ。

 この商品は女性目線で考えた同社のブランド「leye」(レイエ:ladyのeye、の造語)シリーズの1つ。女性スタッフ中心で開発している。鉄製だけに重厚そうに見えるが、底厚は1.6mmと厚めながら総重量は590gと軽量化されており、女性にも使いやすく設計されている。「グリルに入るサイズという基準では、鍋の深さは4cmにすることも可能でした。しかし、あえて3センチにしたのは、ピザの焼き加減がグリルの窓から見られることを考慮した“こだわり”です」と開発担当の小坂井里美氏。リボンのように“くるん”としたかわいい取っ手のデザインにもこだわった。

 購入者からは、「グリルそのものは汚れないので手入れが簡単」「フォルムがかわいい」「手作りピザは意外と簡単で、すごくおいしくできてびっくり」などの声が届いているそう。このフライパンであなたも眠っているグリルを活用してみては?

(文/池田明子=フリーエージェント)