上向きの中国経済を語る上で、しばしば紹介されるのが人々のファッションだ。向上するファッションセンス、あふれる高級ブランドで中国のイケイケぶりをアピールするのは定番だが、案外そうでない面もある。最近発表されたアパレル関連のレポートも併せて紹介しよう。
リアルとネットを両立する中国アパレル販売
昨年末の時点で、中国におけるネット利用者は5億1300万人、ネットショッピングの利用者も1億9400万人となった(CNNIC調べ)。インターネットやデジタルデバイスがマニアックなものからカジュアルなものへと変わり、この数年でネットショッピングで最も売れる商品は、デジタルグッズからアパレル、バッグなどへと変わっていった。
外資・地場ブランドを扱うアパレルショップは、繁華街に露店を出したり、百貨店やショッピングセンターの中にテナントを構えてたりしており、住宅地や学生街には個人経営のアパレルショップが点々とある。デジタルグッズを扱う家電量販店や電脳街は、消費者がネットショッピングに移行したため、すでに閑古鳥が鳴いているが、繁華街のアパレルショップの客入りは、それほど減ってはいない。

家電量販店や電脳街とアパレルショップの違いは何かと言えば、アパレルにはバーゲンがあり、定価の半額以下、ネットショップ以下の価格が提示されることもしばしば。そのため、家電量販店のようにショールーム化せずに済んでいるのだろう。

今年は1月末に中国最大の商戦期でもある「春節」を迎えた。新しい服で新年を迎えるという風習も相まって、今年も多くの人々が街に繰り出し、各アパレルショップもバーゲンを打ち出し、今年も比較的ににぎやかになった。天津発のニュースによると、天津で取材した消費者の半数が2000元(約2万4000円)を服に消費したという。このニュースについてネットの反応は「若い人はそんな金なんてない」「ありうる話」など賛否両論となっている。


一方で、総合ショッピングサイトの「淘宝網(TAOBAO)」や「天猫(Tmall、1月に淘宝商城より改名)」に出店するアパレル系ショップや、アパレルに特化したサイト「凡客誠品(VANCL)」なども黙ってはいない。各ショッピングサイトもリアルショップに負けじと春節大バーゲンを打ち出した。


昨年末に調査会社iResearchが発表したレポートによれば、2011年における中国ショッピングサイト市場(販売金額の合計)は前年比67.5%増の7720億元(約9兆2600億円)であり、2049万元(約)がアパレル関連の売上だったという。この割合は計算するとショッピングサイト市場全体の26.5%(約2兆4600億円)にあたり、最も売れる商品ジャンルになるだろうと予想されている。












