いまアツい「リアル体験ゲーム」
都内某マンション。筆者を含む約10人のメンバーはその一室に閉じ込められていた。このチームは部屋の中に隠された様々な謎や暗号を解き明かすことで、部屋のどこかに隠された鍵をゲットしなければならない。
制限時間は1時間。現状打開のためにはチームの一致団結が不可欠だが、実はほかのメンバーにはついさっき初めて顔を合わせたばかりなのだ。タイムリミットは刻一刻と迫ってくる……。
これはミステリー小説やドラマのワンシーンではない。いま、若者層をメインに人気がある「リアル脱出ゲーム」のひとコマである。先日、その体験取材に出かけたのだが、噂に違わずこれはなかなかスリリングな参加型イベントだった。リピーターやハマる人が多いというのもうなずける。
イベントを運営しているのはSCRAPという会社である。冒頭で紹介した「リアル脱出ゲーム」シリーズのほかにも、「リアル捜査ゲーム」や「謎解きスパイゲーム」「スパイ小作戦」といった数々の「体験型ゲームイベント」を実施している。
毎回の企画によって会場や参加者数もさまざまで、マンションの一室で行う小規模なものから、よみうりランドや神宮球場などを舞台に1000人規模で開催するものまでバラエティに富む。
マンガ「宇宙兄弟」、アニメ「エヴァンゲリオン」といったヒットコンテンツや企業とのコラボレーション企画も多く、最近ではスマートフォンアプリを活用したゲーム(一週間ゲーム「人狼村からの脱出」)のリリースなどにも関わっている。
さらに中国、台湾、シンガポールといったアジア各国にも進出して好評を博し、米サンフランシスコでの開催も決定しているなど、「SCRAP」は今後の動きに要注目な企業、というかリアルイベント企画ユニットなのだ。
そこで今回は、同社の加藤隆生代表にインタビューした。SCRAPはイベント専門の会社というわけでもなく、もともとは京都ローカルのフリーペーパーから始まった活動で、フリペの発行はいまも継続されている(誌名も「SCRAP」、隔月刊。※現在の配布エリアは京都、大阪、東京)。
なぜフリーペーパー編集がイベント企画に結びついたのか? そのあたりからお話をうかがってみよう。












