携帯電話キャリアから回線をレンタルし、独自の付加価値を付けてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)。かつては横並びで個性が薄かったMVNOだが、近頃では各社が個性を打ち出し、さまざまな商品を提供するようになった。最近のMVNO事情を確認してみよう。

“制限付きで低価格”が広がる3GのMVNO

 MVNOに多く用いられている回線は、NTTドコモのFOMA(3G)とUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXの2つ。いずれもデータ通信を主目的として提供している場合が多く、音声通話のサービスを提供しているところは少ない。

 特に最近、メディアなどに取り上げられて注目を集めたのが、日本通信がスーパーマーケット「イオン」の店舗限定で販売している「b-mobileSIM」だ。これはNTTドコモのFOMA回線を用いたサービスで、データ通信専用の「SIMプラン・A 」では、通信速度が100kbpsと非常に低速ながら、月額980円という低価格を実現している。通信速度が遅いため、使い方を工夫する必要はあるものの、その価格の安さが注目された。

 3Gで“何らかの制限はあるけど低価格”というサービスを提供する動きは他にも見られる。NECビッグローブが2月1日に発表した「BIGLOBE 3G」の料金プランの1つ、「デイタイムプラン」もそうしたサービスといえるだろう。

 これは、月額1980円(BIGLOBE接続サービス契約者は月額1770円)で下り14Mbps、上り5.7MbpsというFOMAの最大速度での通信ができるものだが、利用可能な時間帯が2時から20時までと制限されている。日中は外出先で、夜は自宅の固定回線でインターネットする、という使い方を想定しているようだ。

NECビッグローブが提供する「BIGLOBE 3G デイタイムプラン」は、月額1980円で下り最大14Mbpsでの定額データ通信が可能だが、利用可能時間は2時から20時までという制限が設けられている
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