この冬は、太平洋側を中心に乾燥した日が続き、東京では30日以上にもわたって連続で乾燥注意報が発表された。乾燥した日が続くと、一気に猛威を振るい始める風邪。大事なときに限って突然こじらせたという経験もみなさんおありだろう。厄介ものの風邪には十分に用心したいものである。
 今回の「Trend Survey」では、市販の風邪薬について、利用経験や利用シーン、服用するときに重視する点などを調査した。日経BPコンサルティングの調査モニター1万1116人に尋ねた結果を紹介したい。

日経BPコンサルティング 相川 多佳子

市販の風邪薬は、ひきはじめや軽度なときに服用

 市販の風邪薬の服用経験を尋ねたところ、9割がこれまでに市販の風邪薬を服用したことが「ある」と回答した。服用するシーンは「風邪のひきはじめ」が78.9%で最も多く、これに「病院にいくほど症状がひどくないとき」(57.8%)、「(仕事や学校などで)とりあえず症状を抑えたいとき」(34.5%)などが続く。

 どんな症状のときに市販の風邪薬を服用するかを尋ねた結果では、「熱」(62.3%)と「喉の痛み」(60.1%)がともに約6割、これに「鼻水」(45.3%)、「悪寒」(41.9%)、「咳・たん」(39.6%)などが続いた【図1】。女性に限定して見ると、最も多かったのは「喉の痛み」で68.7%、「熱」は54.7%にとどまった。また、「鼻水」(49.4%)、「咳・たん」(46.6%)、「悪寒」(43.5%)の割合も男性に比べて高かった。

【図1】 市販の風邪薬を服用する症状
※服用経験者ベース、全体の降順にソート
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 反対に、市販の風邪薬で対処するのではなく病院に行こうと思うケースについて尋ねたところ、「市販の風邪薬でおさまらないとき」(40代男性)や「症状が長引くとき」(60歳以上男性)という意見が目立った。

 また、「発熱があり寝込みそうなとき」(40代女性)や「熱が高く、体力が落ちてしまったとき」(20代女性)など、女性の半数近くが「熱」というキーワードを挙げたことも興味深い。このことは、前述した市販薬を飲む症状【図1】で「熱」を挙げた女性の割合が男性に比べて低かったことと関連がありそうだ。

 なお、「症状が軽く食事や睡眠で緩和されると思うときは、医師にかからずに市販の風邪薬を服用で治そうと思う」(男性40代)、「病院に行くとかえって風邪をもらってきてしまう。自力で治せそうなときは市販の風邪薬ですませたい」(女性40代)という意見も寄せられた。