2011年から2012年にかけて、ネットワークに関する障害が相次いでいるNTTドコモ。去る2012年1月25日にも東京都心部で、FOMAの音声やパケット通信サービスが利用しづらい事象が発生した。今回の事故の要因、そして、相次ぐネットワーク障害の解消には何が求められているのかについて考えてみよう。
1月25日、何が起きたのか?
まずは、1月25日に発生した障害の内容とその原因について、振り返ってみよう。
NTTドコモによれば、今回の障害は、1月25日未明に、スマートフォンの急増に対応するため、データ通信のやり取りに用いる「パケット交換機」という機材を、処理能力の高い新しいものに入れ替えたことによって発生したものだとのことである。
新型のパケット交換機に交換した後の同日午前8時26分ごろからトラフィックが徐々に増加してきたことで新型パケット交換機の動作が不安定となった。さらに9時ごろになると一部で局所的にトラフィックが増加したことで、「輻輳状態」が発生。基地局が自動的にネットワークの自律規制をしたことによって、スマートフォンだけでなく、携帯電話も含め、FOMA回線であれば機種を問わず、一部で音声・データ通信ともに繋がりにくい状況が生まれてしまった。
そこでNTTドコモは、午前10時56分ごろからパケット交換機を以前のものに戻し、自律規制を徐々に解除していった。そして午後1時08分には、全ての基地局の規制が解除され、回復に至ったようだ。
今回障害が発生したのは、日本で最もスマートフォン利用者が集中しているであろう東京都心部である。影響を受けたとされる人数は最大252万人と公表されている。日中の人口が非常に多い地域でスマートフォン以外の回線も巻き込んだ障害が発生したことから、多くの人が影響を受けることになったわけだ。











