「ランニングにとって最も重要なツールはシューズ」ということは前回の記事で述べたが、実はフルマラソンのような長丁場のロードレースを完走するためにはランニングウエアも大きなポイントになる。「スポーツウエアなんて何を着ても一緒でしょ」と一般的な綿のTシャツでも着ようものなら、吸収した汗がなかなか乾かずに身体が冷えてしまい、本来のパフォーマンスを発揮できなくなる可能性は大きい。「東京マラソン2012、“最後まで歩かない完走術”」第2回は、ランニングウエアを紹介する。

 箱根駅伝を見るとわかるように、ロードレースのウエアといえばランニングシャツにランニングショーツが定番。真冬だというのに山登り、山下りの区間ランナーを除けば、長袖や半袖シャツを着ている選手を見ることは珍しい。これは、速いペースで走るトップランナーは激しく運動することによって自らの身体を温められるからである。

 初めてのロードレースが東京マラソンとなるランナーがまず考慮すべきは、当日の気温。5度、2.5度、16.5度、5度、11度。これは東京マラソン第1回から第5回までのスタート時の気温。3月末に行われた第3回の16.5度は特別だとしても、なんと8.5度も幅があるのだ。2.5度だとしっかりとした防寒対策が不可欠。一方、11度であればしばらく走っていれば身体が温まる。逆に着込みすぎるとレース途中に発汗が激しくなり、不快なまま走り続けなければならなくなる。あらかじめ、気温が低い場合、気温が高い場合それぞれのコーディネートを用意しておいたほうがよいだろう。その際、レース途中での気温の変化に備えて、素早く脱ぎ着できるウエアにしておくこともポイントだ。