料金は入会金200円、1時間600円〜(10:00〜18:00の場合)。ドリンクバー付きの料金で、別料金でビール、ハイボール、お菓子もあり。歌うことに専念するため、食事のメニューはない。カラオケ機種は「LIVEDAM」と「CROSSO」の2種類。LIVEDAMでは受付で販売している専用ディスク(1000円)を購入して録音が可能(1枚に3曲)。CROSSOはカメラで動画を撮ってサイトに投稿し、他の投稿ビデオとデュエットなどもできる
日本初のひとりカラオケ専門店「ワンカラ神田駅前店」が好調だ。同店を運営するコシダカ(群馬県前橋市)の吉田利幸さんによると、2011年11月末に開店後、年末年始のピーク時には正午の開店から10分で満室となり、最長4時間待ちに。現在は開店時間を朝10時に繰り上げたが、会員制のため年明けもリピーターが多く、週末や平日の午後は平均1〜2時間待ちだとか。利用者の8割は男性で20代から40代後半のスーツ姿のビジネスパーソンがメイン。「バッティングセンターやゴルフの打ちっぱなしのような感覚で楽しんでいる方が多いようです。オフィス街の神田で、土日に人気が高いのは意外でしたね」と吉田さんは話す。
宇宙船をイメージした店内には、全24のピット(ルーム)と、待合室も兼ねてドリンクサーバーやマッサージクッションが装備されたカフェスペースがある。部屋によって大きさは多少違うが、だいたい1畳くらい。スピーカーはなく、カラオケの演奏や歌声はヘッドホンから聴こえてくる仕組みだ。ちなみにヘッドホンは300円でレンタルできるが、最近は、“マイヘッドホン”の持ち込み率が高くなっているとか。「音質にこだわり、壁に取り付けたマイクにはブレスをカットするカバーを付けているほか、ハンドマイクはコード付きのタイプを採用しています。左手でコードを持って歌う方も多いようですね(笑)」と吉田さん。高温、低温などの歌声のバランスを変えることができるミキサーが付いているのもこだわりだ。壁には全身が映る鏡が設置されているので振り付けの練習もOK。1人を満喫するために、ドアには鍵が付いているほか、店員が部屋に入る必要がないよう、ドリンクなどはすべてセルフサービスとなっている。もし、外からドアが開けられた場合はヘッドフォンの電源が落ち、緊急時にはさらに非常ベルやテロップ表記でも同時に知らせるよう、防犯体制も整えているという。
同社が展開するカラオケ店では、1人で利用する率が約2割と増えており、特に新宿歌舞伎町では3割と高い。さらに、同社の社長が歌は好きだが人前で歌うのは苦手だったこともあり、カラオケを敬遠しがちだった人にも楽しんでもらいたいという思いから同店が誕生した。吉田さんによると、取材で訪れた新聞記者が、20年ぶりのカラオケと話しながらも試しに歌ったところ、その楽しさに30分延長し歌っていたとか。
平均の利用時間は1〜2時間だが、なかには5時間歌った人も。同じアーティストの曲ばかりを歌う、1曲を繰り返し歌うなどマニアックな選曲ができるのもひとりの醍醐味。スタジオのような本格的なマイクを前に、ヘッドフォン越しに演奏や歌声の細かい音まで堪能できるのは魅力的で、選曲の時間がもったいないという人が多いのもうなずける。「女性専用のピット(5室)と待合室、パウダースペースをご用意しているので、女性にももっとご利用いただきたいですね。今後は山手線沿線を中心として都内に出店していくことを検討しています」と吉田さんは話している。
(文/池田明子=フリーエージェント)











