スマートフォンにも続々対応 映像配信はマルチデバイス時代へ

 「アクトビラ」「ひかりTV」「TSUTAYA TV」などのテレビ向け大手映像配信サービスがスタートして約5年が経とうとしている。当初はリモコン操作のしにくさや応答速度、コンテンツ数の少なさなどから敬遠されがちだったが、最近では「見逃したドラマをすぐに見られる」といった利便性で着実に利用者が増えてきている。

 そんな中で、映像配信サービスはテレビ専用の映像配信サービスという立場から脱却し、スマートテレビ時代、またネット中心のクラウドサービス時代を見据えて新しいステップへと進もうとしている。それはスマートフォン、PCなども含めた「マルチデバイス向け映像配信サービス」への転身だ。

2011年12月以降、次々とマルチデバイス対応の映像配信事業者が登場した
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スマートフォンによる視聴を当初から打ち出しているのが特徴となっている
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 きっかけとなったのは、2011年9月に日本向けにサービスを始めた米国最大手映像配信サービス「Hulu」だ。Huluは月額1480円で見放題という価格面でのインパクトに加えて、開始当初からテレビ・スマートフォン・PCの3デバイスをサポート。1つの契約でデバイスを問わずに視聴できるだけでなく、テレビやPCで途中まで視聴した番組の続きをスマートフォンで見られるという利便性は、誰にでも受け入れられるだけのメリットがあった。

 忙しい現代人の生活の中で、テレビというリビング向けのハードウエアだけに縛られるのではなく、1つの契約によってデバイスや視聴する場所を問わずに利用できるというのは使い勝手が良い。スマートフォンによって持てはやされるようになった“クラウド”の時代に、テレビ向けサービスがようやく追いついてきた感がある。

米国発の「hulu」がマルチデバイスサービスの先駆けとなった
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PCとスマートフォンで視聴している番組の続きを見られる
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 時を同じくして、国内の映像配信サービス「ひかりTV」「スカパー!オンデマンド」、Googleが手がける「YouTube」までもが次々とスマートフォンにも対応した映像配信サービスをスタートしている。

 まさに、戦国時代へと突入しようとしているマルチデバイス対応の映像配信サービス。ここでは、スマートフォンを中心として各サービスを実際に利用して作品ラインアップ、利便性を比較してみよう。