高解像度カメラを搭載するスマートフォンの普及によって、デジタルカメラやデジタルビデオカメラといったイメージングデバイスが転換期を迎えている。これらは光学機器メーカーが中心となって、「高画質」を前面に押し出されていた。だが常時ネットに接続できるスマートフォンの登場によって、ネット対応へのシフトが迫られつつあるのだ。

 先日開催された「CES 2012」では、写真のショーである「PMA」が「PMA@CES」という形で開催されるようになったことで、以前にも増してイメージングデバイスにも力を入れた展示が行われていた。

 レンズ交換型ミラーレス一眼「FUJIFILM X-Pro 1」などカメラの“王道”的な製品が注目される一方で、イメージングデバイスにも新たなトレンドが生まれようとしていた。それが「WiFi対応」をはじめとするネット対応である。

 ネット対応のデジタルカメラと言えば、カジュアルなWebカメラタイプ以外ではサムスン電子「SH100」のほか、パナソニックの「DMC-FX90」と、2011年はいくつかの製品が発売されたのみだった。

 今年のCESではサムスン電子がWiFi対応機器の好調を受けてラインアップを拡大した。今までは無線LAN内蔵のSDカード「Eye-Fi」を使う、あるいは製品化間近な「Wireless LAN SD」規格に任せてきた感があった。だがサムスン電子の戦略は、WiFi対応をメジャー化させようとしている感がある。

北米向けに発表された富士フイルムのミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-Pro 1」はカメラ関連製品で目玉となる展示だった
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サムスン電子がプレスカンファレンスでWiFi対応カメラ5製品の発売を発表した
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ブース内では中心機種となる光学18倍ズームのコンパクトデジカメ「WB150」をアピール
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ポラロイドのAndroid搭載カメラ。当然WiFi対応で、変わり種として国内外メディアから注目を集めていた
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 ネット対応への流れは、ビデオカメラでも起ころうとしている。CES会場では、カジュアルなMP4タイプのカメラではなくAVCHDフォーマットを採用する日本メーカーのビデオカメラ勢にも、WiFi内蔵によるネットワーク対応モデルが複数発表された。

 ビデオカメラの「Everioシリーズ」を展開する日本ビクターは、ハイエンドの「GZ-GX1」、ミドルクラスの「GZ-VX700」「GZ-EX210」とクラス別にWiFiモデルの展開を開始している。具体的な連携として、WiFi経由でタブレットと接続し、リアルタイムに映像をモニタリング可能な液晶ファインダーのような扱い方ができる。

 ほかにもキヤノンがWiFi内蔵モデルとして「HF M52」を発表した。撮影時にAVCHDではなくMP4で記録した映像を、iPhoneやiPadなどのiOS対応デバイスに転送する機能まで搭載していた。今まで機器連携では今ひとつ扱いづらかったAVCHDフォーマットの高画質なビデオカメラも、ここに来てスマートフォンブームに乗ったというわけだ。

日本ビクターもミドルクラス以上の機種でWiFiに対応した。「WiFiダイレクト」はスマートフォンと直結して映像をモニタリングできる
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WiFi経由で最大4台のネットワーク上のカメラと接続し、映像のモニタリングができる
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