みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 早いもので田中さん夫婦が2010年に結婚してから、あっという間に7年が経過しました。結婚3年目となる2013年5月に誕生した長男の一郎君は、もうすぐ幼稚園です。

 なんだかワクワクしてくるタイミングのはずですが、前回のコラムで浩二さんの“衝撃の全力消費型支出リズム”が発覚して言葉を失った典子さんは、まだ気持ちの整理がついていないようです。結婚した当初、「15万円ずつ家計に入れる」「2人とも毎月3万円ずつの貯金を続けていく」という2つの約束を共有したはずなのに、いつの間にか後者の約束を反故にしてしまった浩二さんにあきれているのです。

 でも、冷静な典子さんはまだ傷が浅いことも理解しているようです。また、浩二さんを責めても何も解決しないことを理解している典子さんは、長男の一郎君の幼稚園入園を機に、改めて我が家の財政改革をしていこうと真剣に考えています。

 「これからは浩二さんにも父親としてもうちょっと自覚を持ってもらわなきゃ」

 典子さんは、そんな想いを抱いているようです。

典子さん: ねえ、もう浩二さんを責めないからさ、これからのことについてちゃんと考えてみようよ。私たち親になったんだからさ、ちゃんとしなくちゃいけないと思うんだ。
浩二さん: う、うん。月々の貯金を勝手に止めちゃってたのは、俺が悪かったよ。ゴメン!
これからは、ちゃんと3万ずつ貯金するって約束するからさ、許してくれない?
典子さん: 許すも何も、もう怒っていないよ。最初聞いた時にはあきれちゃったけどね(怒)!
それよりもさ、これからのことだけれど、毎月3万円ずつのリズムでいいのかな。
これから年金制度がどうなるかわからないし、私もうちょっと頑張ったほうがいいと思うんだけれど。
浩二さん: そ、そうだねぇ。でも、どれくらい貯金するのが妥当なんだろうね。
典子さん: うん、私も、それ、気になっていたんだけどさ、私たちもキャッシュフロー分析、してもらおうよ。
浩二さん: そうしようか。なんだか怖い気もするけれど、20年後、30年後の僕らがどれくらいの貯金をもっているか、確かめてみることから始めなきゃね。

 早速、浩二さんと典子さんは2011年に受講したキャッシュフローセミナーの講師に家計のキャッシュフロー分析(コンサルティング)をお願いすることにしました。コンサルティングでは現在の年収や貯蓄残高、子供の教育計画、住宅購入計画など、さまざまな項目について確認していきます。

 そして、全ての項目のヒアリングを終え、キャッシュフローと対面する時がやってきました。