昨年末から今年初めにかけて、NTTドコモの「spモード」でメールアドレスが入れ替わるなど、大規模な障害が相次いで発生した。こうしたトラブルが発生しているのには、スマートフォンという扱いの難しいデバイスの利用者を急いで増やしていることが背景にあるのではないか。

spモードのメールアドレスが置き換わる障害

 昨年12月20日、NTTドコモからある発表がされた。それは、スマートフォン向けインターネット接続サービス「spモード」の障害に関するものだ。発表資料によると、一部ユーザーのspモードメールのメールアドレスが他人のものに置き換わってしまい、それを受信したユーザーがメールを返信すると、他人にメールを返信してしまう可能性がある事象が起きていたという。

 事実、このリリースが出る少し前から、「メールアドレスが入れ換わっている」「知らない人にメールが届いてしまった」といった声がインターネット上のソーシャルサービスなどでも見られ、spモード利用者が不具合の影響を受けたという例が散見された。

 当然ながら、メールアドレスが入れ替わってしまうという事象は、通信の秘密を侵害する恐れがあり、サービスの信頼性に関わる極めて重大な問題である。それゆえNTTドコモは、spモード関連サービスのほとんどを一時停止するとともに、不具合の経緯を説明。26日には、spモードの障害対策や、スマートフォンの急拡大に備えた運用などを検討する「ネットワーク基盤高度化対策本部」を設置した。

 しかも、同対策本部の本部長には、同社の代表取締役社長である山田隆持氏が直接就任している。こうした点からも、今回発生したspモードの障害がいかに重大なものであったかをうかがうことができる。

NTTドコモのスマートフォン向けに提供されている「spモードメール」で、メールアドレスが入れ替わってしまう不具合が発生した
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