ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回はクラウドに対応したノートアプリ「Evernote」と「OneNote 2010」を比較してみた。目的によって両者を使い分けている戸田氏から見た、それぞれの長所、短所とは?

 クラウドに対応したノートアプリの定番と言えば「Evernote」だ。もはや、疑いの余地がないほど広く認知されている。一方、マイクロソフトもノートアプリの「OneNote 2010」に力を入れ始めた。同社が提供するオンラインストレージ「SkyDrive」に対応したばかりか、ついにiPhoneにも対応したのだ。果たして、OneNoteはEvernoteを超えることができたのだろうか、今回は両者を比較しつつ、どちらを使うべきか考えてみよう。

 さて、まずは気になるのはコストだ。Evernoteは基本的には無料で利用できるが、月間の転送容量が一定量を超えると有料になるシステム。無料のスタンダード会員では1カ月あたり60MBに制限されるが、プレミアム会員になれば1GBまでOK。会費は年間4000円だ。

 OneNote 2010は、Microsoft Officeに含まれているので、特にコストを気にせずに使っている方が多いだろう。SkyDriveも25GBまで無料なので、余程のことがない限り費用はかからないと考えていい。ちなみに、OneNote 2010単体をアマゾンで購入すると約9000円だが、普通はプリインストールされたものを使うか、Microsoft Officeを買うだろう。

 なお、新たに登場したiPhone版アプリも無料だが、利用できる上限は500ページとなっており、それ以上の利用については450円かかる。

 コストに関しては導入コストゼロで利用できるEvernoteのほうがユーザーに優しい。例えば、ノートパソコンにプリインストールされたOneNoteを持っているユーザーがモバイルノートを買い足しても、Microsoft Officeがインストールされていなければモバイルノートでは使えない。しかし、Evernoteは一度プレミアム会員になってしまえば、複数のパソコンから同じ条件で使えるのだ。

OneNoteのiPhone版は、500ページを超えると有料になる
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