初売りの目玉、「福袋」の中身は世相を映す。ここ3〜4年のトレンドは「婚活」がテーマだ。2012年正月、東京・銀座の商業施設マロニエゲートでは、遂に“お見合い付き”の福袋を女性限定3名に抽選販売する。婚活アドバイザーが購入者と面談し、プロの目利きで選んだ男性を紹介するというのだ。

客の需要を考えた中身でないと福袋は売れない

 そもそも福袋を買うのは女性客が圧倒的に多い。百貨店の福袋は、もともとは「運だめし」の意味合いもあった。「お父さんのシャツとお母さんのセーターと目覚まし時計と蒲団」を詰め合わせたような“百貨”の総合福袋が主流で、使えるモノが入っていればラッキーというもの。それが15年ほど前から流れが変わった。「お客さまの需要を考えた中身でないと売れない」(マロニエゲート広報・三井智子さん)。袋が少しずつ小さくなり、中身が見えるようになり、そして2008年頃から「女子力」や「婚活」の名のもと、「オンナ磨き」をテーマにした福袋が出始めた。基本的に袋の中には服が入り、プラス「磨く」ためのメイクやネイルの美容サービスが受けられるといった具合だ。

 そして来る2012年、前代未聞の「お見合い企画」をオリジナル福袋に仕込んだのが、20代後半〜30代前半の女性を主力顧客層とする商業施設マロニエゲート(東京・銀座)である。

レストラン、東急ハンズ、ファッションショップからなる商業施設マロニエゲート(2007年9月開業)。女性客の中心層は20代後半〜30代前半で「プランタン銀座より少し上」(広報)という(画像提供:マロニエゲート)
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