戸籍の見方が分かる解説書、表紙と裏表紙、ひも、10人分の人物票、家系図の下書き用・清書用用紙などがセットになって、価格は1890円(画像クリックで拡大)

 蔵の中を探すと、ほこりをかぶった巻物や和とじの本が出てきて、そこには代々の家系図が示されている……。ドラマや映画でも、時代劇からサスペンスものまで、物語のカギとなる場面で使われることがある家系図。しかし、実際に所有している人は少ない。そんな和装本形式の家系図を簡単に作成できるセット「家系図作成キット」が注目を集めている。

 戸籍の調べ方など記した冊子を付け、色鮮やかな和装本形式の家系図ができるこのセットを開発・販売しているのは、法律に関する出版物や事務機器を製造・販売する日本法令(東京都千代田区)。専門知識を持つ人向けの商品を販売する同社がなぜこのような商品を発売したのだろうか。

 同社の飯田義久氏によると、きっかけは同社から発売された「自分のルーツはこうしてたどれ!わかりやすい戸籍の見方・読み方・とり方」(伊波喜一郎・山崎 学・佐野忠之 共著)のヒットだった。

 「いま、自分のルーツを見直す機会が増えています。 インターネット上には家系図を作成するためのツールに関連する情報があり、費用を多く捻出すれば、豪華な表紙の家系図も作成できます。しかし、いざ作るとなるとハードルが高いのです。私どもとしては、ちょっと豪華な和装本形式の家系図が手軽に作れ、また、家系図を作成するうえで必要となる戸籍の調べ方等の知識などが、すべて入っているセットが必要ではないかという思いがありました。戸籍をたどることで、自分のルーツを探ることができ、自分のまったく知らない先祖の情報を知ることはまるでロールプレイングゲームのようでもあります」と飯田氏は話す。

 10月1日に発売後、表紙が手張りのため大量生産ができないものの、売れ行きは好調。12月頭までに1500部を販売している。

(文/北本祐子)