30代、40代のビジネスパーソンを中心に、糖尿病や高血圧、メタボ、皮膚トラブルなどについて専門家に解説をしてもらう連載。冬の病気の定番、カゼ。十分な休養で治る場合もあるかもしれないが、とかくビジネスパーソンは「本当のカゼ」と「カゼに似た病気」をすべて「ただのカゼ」と思い込んでしまいがち。今回は東邦大学 医学部 微生物・感染症学講座 助教 原田壮平先生に、成人のカゼについて解説してもらう。

「カゼ」ってどんな病気?

 平均すると子供は年に7回程度、大人は年に3回程度カゼをひくといわれていますので「ノドが痛くなって鼻水が出て、セキが出て……」というカゼの症状は一般の方にもおなじみだと思います。しかし、患者さんが「カゼ」だと思って病院を受診する時にはその病気の正体が「本当のカゼ」の場合と「カゼに似た別の病気」の場合があります。このように2つに分類することでこれから解説する「カゼの時には病院に行った方が良いのか」「カゼに抗生物質は効くのか」を理解しやすくなります。

 今回話題にするのは「ノドや鼻の症状、咳などが主体のカゼ」です。下痢や腹痛、吐き気などが主体の「お腹のカゼ」については別の機会に扱いたいと思います。また、0歳児から小学生以下の小児では「カゼ」の診断・治療の考え方が成人とは異なりますので今回は成人のカゼについて解説します。

Q1 カゼをひいたときは病院に行った方がいいの?

Q2 どんな症状があると「カゼに似た別の病気」の心配をすればいい?

Q3 症状が軽い「カゼ」のときには病院を受診しなくてもいいの?

Q4 カゼに抗生物質は効くの?

Q5 カゼがなかなか治らないときにはどうすればいい?