デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム メディア本部 スマートデバイス推進部 マネージャーの木村洋平氏(画像クリックで拡大)

 2011年12月15日に開催された「スマートフォン&タブレット2011 冬」の「広告&マーケティング」セッションでは、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム メディア本部 スマートデバイス推進部 マネージャーの木村洋平氏が登壇。「スマートフォン広告市場の現状と今後」と題した講演を行った。

 同社がスマートフォン利用者の動向を調査したところ、「メール」と「通話」といった用途についてはフィーチャーフォンからほとんど変化がないと木村氏は話す。しかしWebサイトの閲覧やPCメール、GPSの利用などについては、フィーチャーフォンに対し2倍以上の増加となっていた。商品を購入する際の「情報入手」から「検索」「比較検討」「購入」「情報共有」まですべてのプロセスにおいてスマートフォンの利用が大きな割合を占めており、商品・サービスの購買プロセスにおいて大きな影響力を持つメディアに成長したと木村氏は指摘する。

 テレビや雑誌などを見ながらの“ながら利用”によってほあのメディアの情報量を補完し、位置情報を利用することで店舗への誘導や購買につながると話す。

 企業のプロモーションについては、商品などに関するアプリを単体でリリースするタイプが減少し、キャンペーン型の広告出稿が増えているという。スマートフォンはマスメディアとして大きく成長し、ターゲットセグメントに応じた広告出稿が可能になったためだ。

 タッチや加速度センサーなどを用いて五感をフルに使ったリッチな表現を実現することで、表現上の制約の多かったフィーチャーフォンに比べてユーザーにとってのエンタテインメント性が向上すると木村氏は指摘する。こうした取り組みから、「広告を保存する」という新しい考え方が生まれつつあると話していた。

(文・写真/安蔵 靖志=IT・家電ジャーナリスト)