IPS液晶ディスプレイを採用する「Optimus LTE L-01D」(左)と、有機ELディスプレイを採用する「GALAXY S II LTE SC-03D」(右)(画像クリックで拡大)

 「IPS」とは液晶ディスプレイ(LCD)の方式の1つ。一般に広く使われているTN方式やVA方式では、液晶ディスプレイのパネル面の縦方向(厚み方向)に液晶分子が動く。そのため、正面から見た場合と斜め方向から見た場合とで、色やコントラストなどの見え方が変わってくる。液晶ディスプレイの評価で「視野角が狭い・広い」というのは、この見え方の変わりやすさを指している。斜めから見ても変化が少なく見やすいものを、「視野角が広い」と表現する。

 IPS方式の液晶ディスプレイでは、液晶分子がパネル面に平行に配列されていて、電圧をかけると平行なまま回転するように動いて光を通す。パネル面に対して縦方向の変化がないため、斜め方向から見ても見え方の変化が少ない。つまり視野角が広いという特徴がある。IPSとはIn-Plane(平面内) Switchingの略のことだ。

 ほかの方式の液晶ディスプレイに比べて製造コストがかかるものの、こうした特徴を生かして高級テレビや高級ディスプレイ、また携帯電話の上位モデルに利用されている。LTE対応スマートフォンの中では、「Optimus LTE L-01D」がIPS液晶を採用している。

 「有機EL」とは、電圧をかけると発光する有機物質を利用したディスプレイのこと。構造が比較的単純で、バックライトも不要なので薄型化しやすく、輝度や視野角、消費電力の面でも優れているといわれている。

 ただし液晶ディスプレイに比べて大型化が難しく、また屋外の太陽光の下など、明るい場所での見やすさも弱いといわれている。LTE対応スマートフォンの中では「GALAXY S II LTE SC-03D」が採用している。なお、カタログなどでは「AMOLED」(アクティブマトリクス式有機EL)と表記されていることがある。いずれにしても、店頭で実機を手に取り、見やすさや視野角の広さを自分の目で見て判断するのがベストだ。

(文/湯浅英夫)