「伊右衛門 グリーンエスプレッソ」147円。全国のコンビニなどで発売中。お茶の香りを楽しむため、5回程度強めに振ってから飲むのがオススメだそう(画像クリックで拡大)

 ビジネスパーソンのブレイクタイムのお供と言えば缶コーヒーが一般的。そんな現状に一石を投じようと、サントリー食品インターナショナル(東京都港区)が今年9月に発売した緑茶飲料が、「伊右衛門 グリーンエスプレッソ」だ。その狙い通り、同商品はビジネスパーソンを中心に大ヒット。発売からおよそ1カ月で年間販売目標である60万ケースを突破し、現在も好調に売れ行きを伸ばしている。

 「休憩中にコーヒーを飲むように、気軽にお茶を味わってほしいと思ったのが開発のきっかけ。製品化にあたっては、伝統的な抹茶のイメージと、コーヒーの持つモダンなイメージの融合を意識しました」と語るのは、食品事業部の新関祥子さん。

 確かに、黒地に抹茶の緑が映えるパッケージデザインに、緑茶製品らしからぬ横文字のネーミングと、お茶とは思えないほどスタイリッシュな印象の同商品。ペットボトルが多い中、あえてボトル缶という形を採用したのも、従来製品と一線を画すためだという。

 「そのかいあってか、ブログやSNSなどでも『斬新だ』と多くの高評価を頂いているようです」(同)

 もちろん、香りや味にもこだわった。蓋を開けると芳醇な香りが立ち昇り、口にすれば、コクのある茶葉の味がいっぱいに広がる。それでいながら、苦味は控えめで後味はまろやか。抹茶ならではの粉っぽい舌触りも感じられ、まるで淹れたての抹茶を飲んでいるかのようだ。

 「目指したのは、『しっかりとしたお茶の風味を楽しみつつ、最後まで無理なく飲める一本』。まず、通常の缶よりも飲み口を広く取ることで、茶葉の香りが際立つように工夫しました。使用する茶葉にもこだわっています。『かぶせ茶』と呼ばれる渋みの少ない茶葉を使うことで、濃厚なコクと、まろやかな後味を両立しているんです」(同)

 コーヒー愛飲者をとりこにする新感覚の緑茶飲料。「コーヒー代わりに緑茶」という日がくるのは近いかも?

(文/磯田大介=Office Ti+)