ゴールデンウィークに発生した、焼肉チェーン店での集団食中毒事件の影響で、現在もユッケやレバ刺しなど生肉の提供を控える飲食店は多い。新たな衛生基準が施行されるなか、特に生レバーに関しては、食中毒の可能性が高いと提供自粛を求める通達も出されている。そこへ登場したのが生肉愛食家たちの救世主となる「マンナンレバー」。これは、こんにゃく関連商品の製造・販売をしているハイスキー食品工業(香川県三木町)が開発した、レバ刺しにそっくりなこんにゃく加工食品だ。
同社はこれまで、独自の脱アルカリ技術でこんにゃく特有の臭みをなくした新素材「マンナンミール」を使い、寿司ネタそっくりのこんにゃくなどユニークな加工食品を製造してきた。そして今回は、トマトやイカ墨などの天然色素をこんにゃくに加え、見た目にも生レバーそっくりの同食品を開発。塩とごま油をからめることで、レバ刺しそっくりの食感と味が楽しめるという。素材がこんにゃくなので臓物独特の臭みもなく、食中毒の心配もない。さらに100gあたり63kcalの低カロリーで食物繊維が豊富と、ヘルシーであることもポイント。
見た目や味、食感のほかにも、常温で180日間保存できる、袋内の水気を切るだけでアク抜きなどの前処理や調理加工せずすぐ使える、といった特徴がある。その利点を生かし、飲食店に向けて8月下旬から業務用として販売したところ、牛肉生レバーの代替品を求める居酒屋や焼肉店などからの問合せが殺到。また、その珍しさから新聞やテレビにも紹介されたことで、個人からの問合せも増えた。そのため9月からは同社サイトとリンクした大手ショッピングサイトで、業務用より少ない3パックセット(1260円/送料別)の販売を開始したが、現在も注文が相次ぎ発送が2週間〜1カ月待ちという状況が続いている。情報番組で紹介された翌週には約5000パックもの注文が入るなど、好調な売れ行きを持続、発売2カ月で既に1万パック以上を販売した。今後、生レバーの代替品としてだけでなく、手軽でヘルシーなダイエット食品などとしても注目を集めれば、さらに売り上げは伸びていきそうだ。
(文/梶 里佳子)











