NTTドコモの「ARROWS X LTE F\-05D」(富士通)は、防水、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信機能に対応するいわゆる「ガラスマ」タイプのスマートフォン(画像クリックで拡大)

 スマートフォンに関する記事や店頭のPOPなどで「全部入り」という表現を見かけることがある。全部入りとは特に定義があるわけではなく、日本の携帯電話ならではの機能と言えるワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線通信機能、それに防水機能を持ったスマートフォンを「全部入り」としていることが多い。

 こうした「全部入り」スマートフォンは、ほとんどが日本の国内メーカー製の端末だ。海外メーカー製の端末でこうした機能を持っているものは少ない。そして、こうした日本独自の機能を多数盛り込んだ国内市場向けスマートフォンを、ガラケー(ガラパゴスケータイ)ならぬ「ガラスマ」(ガラパゴススマートフォン)と呼ぶことがある。

 ガラケーとは、日本独自の機能を多く盛り込んだ国内メーカー製の従来型の携帯電話を、海外の携帯電話に比べ独自の進化を遂げた存在として呼んだ名称だが、そのスマートフォン版というわけだ。

 これに対して、世界中で販売されているスタンダードなスマートフォンは「グロスマ」(グローバルスマートフォン)と呼ばれている。例えばアップルのiPhoneシリーズ、HTCのEVOシリーズ、サムスン電子のGalaxyシリーズなどがこれに該当すると言える。

 NTTドコモ2011-2012冬春モデルのLTE対応スマートフォン4機種を見てみると、国内メーカー製の「ARROWS X LTE F-05D」(富士通)と「MEDIAS LTE N-04D」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)は防水、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信機能に対応する全部入りスマートフォンで、言い換えればガラスマと呼べる。そして韓国メーカー製の「Optimus LTE L-01D」(LGエレクトロニクス)はおサイフケータイとワンセグのみ対応で、「GALAXY S II LTE SC-03D」(サムスン電子)はこれら4つの機能には対応していない。

(文/湯浅英夫)