20世紀末に起きた渋谷区円山町の事件を映画化

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 『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』で独特の世界観を築き上げ、国内外から高評価を得る園子温監督。“鬼才”の名を欲しいままにする彼の最新作が『恋の罪』だ。

 3人の女性の物語を軸に進んでいく本作。水野美紀がフルヌードを披露していることが報じられると、そのニュースが駆け巡り話題となったが、脱いでいるのは水野だけでなく、ほか2人の女性を演じた冨樫真、神楽坂恵もそう。

 モチーフとなっているのが、1990年代に渋谷区円山町で実際に起こった著名な事件だ。昼はエリート社員、夜は娼婦という二重生活を送っていた女性が殺害されたことから話題を呼んだ。すでに犯人と目されるネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリは無期懲役が確定し服役中だが、冤罪との見方も依然強い。

 現に今年7月にはDNA再鑑定の結果、新たな事実が浮かび上がり、本作公開を目前に控えた11月1日付で、弁護団が新証拠として東京高裁に提出。再審が認められるのではないかと注目を浴びている。

 本作はこの事件にインスパイアされた園監督が脚本も手がけて映画化。「事件そのものに強く惹かれていたわけでなく、ここから女に関するすごい映画ができないものかと思って」作り上げた入魂の1本だ。

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