さまざまなメリットをもたらす複合材

 この複合材の採用はたくさんのメリットをもたらしている。たとえば、これまで機体の腐食をなるべく避けるために機内は乾燥しがちだったが、湿度に強い複合材を使うことで快適な湿度を保てるようになった。機体への負荷を抑えるために高く設定されていた機内の気圧も快適な気圧に抑えられている。

 キャビンの幅は767より約75cm幅広くなり、天井が高くなっているなど、機内の開放感も増している。窓は約1.3倍の大きさになり、外の景色が見やすくなった。荷物の収納スペースも広くなっている。こうしたことは複合材の採用で機体強度が高くなったから実現できたことだ。

 なお、窓にはシェード(日よけ)がない。そのかわり電子カーテンが採用され、窓から入る光を5段階で調節できるようになっている。トイレはANAの要望によりウォシュレットが装備されている。機内の照明はLED照明で、昼間や夜の時間帯のイメージに合わせて赤、青、オレンジなどに調整できる。このように乗客にとって快適度の高い機体に仕上がっている。

複合材の利用によって広く快適になった客室
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収納スペースも従来の機体に比べて広くなっている
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広くなった窓には電子カーテンを採用。5段階で濃さを調整できる。一番右は何もしていない状態。一番左は中間の濃さの状態。中央は最も濃くした状態で、この状態でも外はうっすらと見える。サングラスのような印象だ。濃さは窓の下にあるボタンで調整できる
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機内照明にはLEDを採用。明るさや色をコントロールして快適な空間を作れる。このように虹色を作り出すこともできる
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トイレうちひとつには窓がある。トイレはウォシュレット付きだ
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