手のひらサイズの高性能なデジタル一眼「PENTAX Q」は、レンズ交換式のデジタルカメラとしては世界最小・最軽量(2011年6月15日現在)。マグネシウム合金のボディーは高級感があり、堅牢性にも優れている。本体はコンパクトながら重量は約200gと、見た目が小さい割にしっくりくる重さ。グリップもしっかりとしており、ホールド感も合格点だ。ボディーカラーは、ホワイトとブラックの2種類がある。


 撮像素子は、コンパクトデジカメサイズの有効1240万画素、1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー。レンズマウントにはマウント口径を約2/3に縮小した新開発の「Qマウント」を採用しており、交換レンズには標準単焦点、標準ズームに3種類のユニークレンズを加えた計5種類が用意されている。


 手のひらサイズとはいえモードダイヤルや十字キー、電子ダイヤルなどを備え、頻繁に使う機能をボタンに割り当ててある。シャッターボタンの半押しのフィーリングや、シャッターフィーリングもいい感じだ。ボディー内手ぶれ補正機構「SR(Shake Reduction)」を搭載しており、手ぶれ対策も万全。動画撮影時に使用する「Movie SR」は小刻みな手ブレの補正率が高い印象を受けた。


 撮影モードも充実しており、シーンを自動認識するオートピクチャーモードに加えて、シーンモードでは21種類の撮影シーンを選択できる。カラーエフェクト機能も豊富で、仕上がり設定のカスタムイメージは11種類、デジタルエフェクトは11種類、さらにクイックダイヤルから変更できるスマートエフェクトは9種類の設定がある。ただし、これらのエフェクトはメニューや設定方法が違うため、慣れるまでは戸惑うユーザーもいるかもしれない。思ったようなボケが得られない場合があるものの、ボケ量を3段階で調整できるボケコントロール(BC)もうれしい機能だろう。


 画質はさすがに一眼だけのことはある。描写力も高く、特にスナップや近接撮影ではディテールがしっかり表現できている印象だ。ただ、遠景などでは少し解像感が足りないと感じる人もいるかもしれない。色は実際の被写体より少し鮮やかで、スッキリしている。ノイズに関しては、ISO800程度までは画質に大きな変化はない。ISO1600で少し解像感が失われ始めるが、実用には十分だ。ISO3200ではノイズリダクションの影響でふんわりするが、シーンによっては使えそうだ。ISO6400になると、さすがにカラーシフトやノイズがキツくなる。


 今回掲載した拡大画像はすべてオリジナルデータなので、PENTAX Qの実力をじっくり見定めてほしい。

ペンタックス
PENTAX Q
実売価格:6万5000円前後(レンズキット)
発売日:2011年8月31日(レンズキット)
有効画素数 約1240万画素
記録メディア SDカード(SDHC、SDXC対応)
液晶 3.0型TFTカラーLCD、広視野角タイプ(約46万ドット)
最高ISO感度 6400

●撮像素子:1/2.33型原色フィルター/CMOS●最大記録画素数:4000×3000●連写:最大5コマ/秒●動画:1920×1080(30fps)●バッテリー:専用充電池(D-LI68)●サイズ:幅9.8×奥行き3.1×高さ5.75cm●重さ:180g(本体のみ)

●撮影モード:ポップチューン●絞り:F2.5●シャッター速度:1/800秒●ISO感度:125●焦点距離:8.5mm(35mm判換算:約47.0mm)(画像クリックで拡大)