近年、中国で最もヒットした商品を挙げろと言われれば、筆者ならiPhoneを挙げる。iPhoneはメンツを満たすガジェットとしても、いろいろなアプリで遊べるゲーム機としても、幼稚園児から中高年までに大人気。偽アップルストアまで登場したiPhone人気の背景に迫る。
iPhoneをつつましく使う中国人
ここ数年、ブレない人気のiPhoneは、中国で最もトレンディーな製品に違いない。以前から「ニーハオ!デジモノ」の連載で「ciphone」をはじめとする数々の“偽iPhone”を紹介してきたが、最近ではアップルストアを丸ごと“リスペクト”してしまった店まで登場し、iPhone人気からアップル人気へとファン層が広がっている。事実、iPhoneのみならずMacBookまで販売する店もよく見かけるようになってきた。
筆者の記憶が確かならば、iPhoneが登場して以降、アップル製品の人気が高まったように思う。iPhone以前、iPodが登場したころは、電脳街やショッピングセンターにアップルの代理店はあったものの、当時の都市部におけるアップル製品は知る人ぞ知るガジェット。上海や北京に限定しても、アップル製品は“持っているだけで金持ちをアピールできる”ブランド品であった。
しかし、今や内陸奥地の街ですら、W-CDMA方式を採用する中国聯通(China Unicom)のショップでiPhoneを販売している。ちなみに中国独自規格のTD-SCDMA方式を採用する中国移動(China Mobile)もiPhoneの公式キャリアになろうとアップルにラブコールを送っているがはてさて……。
W-CDMA方式の中国聯通とTD-SCDMAの中国移動、CDMA2000の中国電信(China Telecom)によるシェア争いは3Gでの話。中国における利用実態を見ると、3Gの利用者が1億人に満たないのに対し、2Gの利用者は8億人強と圧倒的だ。2Gのキャリアの中では中国移動が圧倒的なシェアを占めていて、ナンバーポータビリティーが利用できないことから、電話番号を変えてまで3Gを利用しようという人は少なく、ほとんどの人がiPhoneにGSM(2G)のSIMカードを挿して利用している。











