クリック一つで端末のロック、位置検索、データ消去が可能

 次に、紛失対策機能を見ていく。McAfee Mobile Securityの紛失対策機能には、他の大手セキュリティベンダーのAndroidセキュリティソフトにはない、ある大きな特徴がある。それは、紛失端末とは別の端末からSMSを使ってコマンドを送信するのではなく、専用のWebページから様々な対策機能を実行できることだ。

写真13●「McAfee Mobile Security」のWebページ
右上の入力ボックスに携帯電話番号(またはメールアドレス)とPIN番号を入力してログインする(画像クリックで拡大)

 日本国内でも2011年7月からSMSの事業者間接続が始まり、SMSを送信できる端末の選択肢は大きく広がった。とはいえ、Android端末を唯一の携帯電話機として利用しているユーザーにとっては、端末紛失時に他人の端末をアテにせざるを得ないという状況に変わりはない。その点、Webページから操作ができるMcAfee Mobile Securityは、自分一人で対策を講じられるので利便性が高い。

 では、具体的にどのように操作するのか。端末を紛失したユーザーはまず、McAfee Mobile SecurityのWebページにアクセスしてログインする(写真13)。その際のIDは、携帯電話番号または初期設定時に入力したメールアドレス。パスワードはPIN番号だ。ログインすると、左側に「ロック」「追跡」「位置」「バックアップ」「消去」「リストア」というメニューが並んでおり、メニューをクリックすることで、それぞれの機能を利用できる。

写真14●「ロック」機能を使って端末をロック(画像クリックで拡大)

 ロックは、紛失端末に対して強制的に端末ロックをかけると同時にメッセージを表示する機能(写真14)。表示メッセージは、自由にカスタマイズできる。また、「ロックとアラーム」ボタンを押すと、同時にアラームが鳴動する。このアラームは、端末のボリュームを落としても小さくならず、電源を落とすと鳴り止むものの再び電源を入れると鳴り出すという強力なものだ。

 なお端末ロックは、Webページ上の「ロック解除」ボタンを押すか、端末でPIN番号を入力することで解除できる。

 位置は、紛失端末の現在位置を検索する機能。「位置を検索」ボタンを押すと、紛失端末上でGPS機能が働き、Webページ上に端末の現在位置を示す地図を表示する(写真15)。さらに、「1時間」「6時間」というボタンを押すと、それぞれ1時間、6時間にわたって位置検索を連続して実行する。数分おきに端末の現在位置が送られてきて地図上に表示するほか、それらを軌跡として表示することも可能だ(写真16)。

写真15●「追跡」機能を使って端末の現在位置を検索(画像クリックで拡大)

写真16●1時間の連続位置検索で端末の移動軌跡を表示(画像クリックで拡大)

写真17●カテゴリーを選んで「今すぐ消去」ボタンを押したところ(画像クリックで拡大)

 消去は、端末のデータを消去できる機能。いわゆる、リモートワイプと呼ばれる機能である。消去できるデータは、「連絡先」「SMS」「写真」「動画」「ストレージカード」「通話履歴」の6カテゴリーから自由に選択できる。これらのカテゴリーを選択してから「今すぐ消去」ボタンを押して消去する(写真17)。ただし、電子メールの消去には対応していない。また現在のところ、端末を工場出荷状態に戻すリセット機能も備えていない。

 このほか、Webページからはデータのバックアップやリストアもできる。バックアップしたデータの確認も可能で、静止画や動画はここからダウンロードできる。リモートワイプは、紛失端末からの情報漏えい対策としては“切り札”とも呼べるもの。しかし、連絡先なども同時に失われるとなると二の足を踏む可能性がある。その点、セキュリティソフトの標準機能としてバックアップ/リストア機能が用意されており、しかもリモートからも操作可能となると心強い。